昨日は、インターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」の公開放送日。ゲストは世界一高額なシャフトを発売するセブンドリーマーズの阪根信一さんと、女子プロの別府有里子さんでした。1本1200万円もするシャフトとは、いったいどんなシャフトなのかについて話を伺いましたが、値段の理由が分かりました。宇宙技術で使う高額カーボン素材を使うのに加え、1本のシャフトのためだけに特殊な金型を新たに作るそうです。クラブヘッドでもそうですが、金型をひとつ作ると数十万円から百万円以上かかります。ヘッドの場合は、数千個、数万個作ることで金型を減価償却しますが、1200万円のシャフトの場合、金型原価がすべて1本のシャフトに乗っかかる。まさにオーダーメイドの中のオーダーメイドなシャフトだから、スーパーカーが買えるような値段になってしまうのだそうです。
さて、今日のエントリーはクラブの長さについてです。
昨日のブログでも書きましたが、飛距離アップに欠かせない要素のひとつにクラブの長さがあります。長さについてはルールでも明確に定義されていて、ドライバーの場合は、48インチまでがルール適合。それ以上長くなるとルール違反となります。長くなると振りづらくなりますが、長さはヘッドスピードを上げやすくなります。男子ツアーで47インチ以上の長尺ドライバーを使う選手は非常に少ないですが、飛距離を競うドラコンの場合、ほとんどの選手は47インチ以上の長尺ドライバーを使って競技に臨んでいます。
マーク金井も今年はドライバーのさらなる飛距離アップを狙い、ドライバーの長さを46.5〜47.25インチで作るべく、ヘッドとシャフトを物色しています。現在はX2ホットで長尺ドライバーを制作していますが、長さは47.25インチをリミットに考えています。
なぜ、マーク金井は48インチではなくて47.25インチを上限にしているのか?
これには理由があります。マーク金井の47.25インチとルールで定めている48インチというのは、どちらもほぼ同じ長さなのです。
47.25インチ≒48インチ
何故、異なる長さが同じ長さになるのか?
クラブは48インチ以上はルールで制限されていますが、ゴルフクラブというのは測り方によって長さが異なります。現在、ゴルフ業界では‥‥
ヒールエンド計測
60度法計測
この2つの長さの測り方があるんです。そしてルールで48インチと定めている48インチというのは60度法測定での長さです。60度法での測り方はライ角が60度の状態だと定め、水平面とソール面の2つの面の交差点からグリップ状態までの距離を測っています。対して、ヒールエンド計測の場合、クラブのヒールエンドの部分を定めてそれで長さを測っています。それぞれ計測する場所が異なるために、ヒールエンド計測と60度法計測では、同じクラブを計測した場合、
0.5〜0.75インチ長さが異なる
ことになってしまうのです。ゴルフクラブの歴史を遡ると昔はヒールエンド計測が一般的で、今でも日本メーカーの多くはヒールエンド計測でクラブの長さを表記しています。対して、米国メーカーの多くは60度法で計測して長さを表記してます。このため、同じ45インチのドライバーを比較すると、
ゼクシオの45インチはSLDRの45インチよりも0.5インチぐらい長い
と言うことになります。かつてテーラーメイドのr7 425というドライバーが打ちやすいと評判でしたが、これは60度法での44.75インチ表記で、ヒールエンド計測で表記すると44.25インチ。クラブが非常に短くて、これがアマチュアゴルファーにとってやさしく感じたわけです。マーク金井、ならびにアナライズではヒールエンド法で長さを表記していますが、これはこれまでのクラブをヒールエンド法で計測していたからです。これまでのクラブデータの蓄積があるので、今のところ60度法での表記を見送っています。
ドライバーの長さは48インチ以内とルールで定められていますが、長さの表記については今のところルールで定められていません。なので、ゴルフ業界では異なる2つの長さ表記があるのです。
長尺ドライバーに限らず、リシャフトする時や新しくクラブを購入する時は、長さに注意が必要です。今まで使っているドライバーはどの方法で計測されているのか? そしてこれから手にするクラブはどの方法で計測されているのか? ここが曖昧だと、自分が求める長さのクラブを手に入れづらくなります〜。
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