先週に引き続き、2週連続で土曜日に大雪が降りました。雪の影響で交通手段が遮断され、昨日はゴルフフェアの入場者数も予想をかなり下回りました。マーク金井は神田からJRで有楽町に行き、そこから地下鉄有楽町線で新木場、そしてりんかい線に乗り継いで東京ビッグサイトに行きました。朝の時点では京葉線とゆりかもめが運転を見合わせ、他にも電車が動いていなかったり大幅な遅延。都心は雪に弱いことが改めの露呈しました。
マーク金井は、今日も朝からゴルフフェアの会場に足を運んでいますが、この2日間で感じたことがあります。それは、クラブメーカーの主張がどんどんオリジナリティに溢れていることです。例えば‥‥
テーラーメイドは「もっとロフト」とロフトで飛びアピール。
ダンロップは「スイング慣性モーメント」と軽量化で飛びをアピール。
ピンは「重ヘッド」とヘッド重量で飛びをアピール。
フォーティーンは「長尺」で長さで飛びをアピール。
キャロウェイは「短いミドルはワンオンを狙え」と飛びをアピール。
飛距離アップの選択肢はいくつもありますが、メーカーによっては相反することを主張している場合があったりします。ちなみに昔はここまで多岐にわたっていませんでした。ルールで高反発が規制される前は、多くのメーカーが‥‥
反発係数の数値の大きさを競っていました。
また、やさしさの目安となるヘッド慣性モーメントが注目を浴びた時とは、
慣性モーメントの数値の大きさを競っていました。
どちらもルールで規制されたということは、どちらも数値が上がると飛びに直結することは間違いないでしょう。特にフェースの反発については、反発係数が高くなれば誰が打っても飛びを得られます。圧倒的に飛びに有利に働く要素というのは、ルールに抵触すると考えた方がいいです。逆に言うと、ルールに抵触しないということは、誰が打っても飛ぶ要素にはならない可能性が非常に高いです。
では今どきのドライバーを選ぶ場合、
どの要素にこだわればさらなる飛距離アップを狙えるのか?
それを考える上で、大事なのは飛びの基本物理を理解することです。物理と言っても難しく考える必要はありません。ゴルフの物理はシンプルで、理系じゃない人でも簡単に理解できます。マーク金井は17歳の時、「ゴルフの科学」(河村龍馬著)でゴルフの物理を学び、今でもそれがベースとなって今どきのクラブを分析しています。
飛びの要素は3つあります。
ボール初速
打ち出し角
スピン量
この中でももっとも比重が大きいのがボール初速で、「ゴルフの科学」でも、
ボールの飛距離は初速が大きいほど伸びる
と書かれています。では、ボール初速は何が影響するのかというと、以下の4つの要素が大きく影響があります。
ヘッド重量
ヘッドスピード
ロフト
ミート率
インパクトというのは衝突(追突)現象。ゴルフの科学では、「インパクトに入ってくるヘッドスピードが同じだとすれば、ヘッドは重いほどボール初速は大きくなる」と書かれています。ボールの重さは約46gと決まっています。このボールに大きな衝突(追突)力を与えるには、ヘッドが重い方が有利です。ヘッドの重さの効果としては、
ヘッド重量180g ボール初速0.93
ヘッド重量200g ボール初速1.00
ヘッド重量220g ボール初速1.07
ピンの場合、この衝突(追突)力をアップさせる手段として、他社よりも重ヘッドを採用しているわけです。物理的に理にかなっていますが、ヘッド重量はルールで規制されていません。フェースの反発係数は規制されていますが、ドライバーのヘッド重量は220gでも適合です。
なぜ、ヘッドを重くしてもルールに違反しないのか?
おーっと、原稿締切の催促が入りました。この続きは明日じっくり説明しましょう〜。
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