この週末、関西から関東エリアにかけて記録的な大雪が降りました。都心は電車が至るところで遅延、運休。道路も封鎖された所が数多く、ゴルフ場もスキー場のような状態に陥りました。昨夜は冬季オリンピック開催地のソチよりも神田の方が雪がはるかに多かったです(笑)
さて、今日のエントリーはいまどきのアイアンについて。
先週、GDOが主宰している「HOTLIST2014」の仕事でアイアン53本を1日で一気に打ちました。ゴルフショップに並んでいるアイアン、そしてこれから発売予定のアイアンをじっくり打ち比べました。T島ブログでも書いてますが、あらゆるクラブの中で一番難易度の差が出るのがアイアンです。初心者向けに作られたアイアンと、昔ながらのマッスルバックを打ち比べると、「なんだこりゃ~」ってくらい難易度(やさしさ)が異なりました。やさしさ重視のアイアンと見た目が格好いいマッスルバックのアイアンを打ち比べると、
ハーフ2〜3打!!
スコアが変わるでしょう。マッスルバックのアイアンにももちろんメリットはありますが、普通のアマチュアがベストスコアを更新したいのであれば、見た目を犠牲にしてもやさしいアイアンを使った方が、短時間でベストスコア更新できることが確認できました。ちなみに、男子ツアーでも塚田好宣プロはやさしさ重視のPINGのG25を使っています。
そしてアイアンを53本打ってみて、もうひとつ確認できたことがあります。それは、アイアン飛距離というのは‥‥
ロフトで決まる!!
ということです。今回、53本のアイアンを打ちましたがいずれも7番アイアン。クラブヘッドはすべて「7番」で統一されていましたが、ロフトはモデルによってかなり異なりました。ロフトが少ないモデルと、ロフトが多いモデルを比較すると‥‥
同じ7番なのにロフト差は最大で「8度」もありました。8度というとアイアンの番手で言うと2番手分違います。アマチュア向けアイアンはロフトが立つ傾向がありますが、ロフトがここまで違うと同じクラブを打っている感じはしません。eggの方はクラブの長さが短い5番を打っている錯覚に陥りました。
53本打ってみて分かったことは、ヘッドの大きさとロフト角にはかなり密接な関係があることです。
ヘッドが小ぶり=ロフトが多め(32〜35度)
ヘッドが大ぶり=ロフトが少なめ(27〜31度)
例えば、タイトリストの場合、アイアンを6種類ラインアップしていますが見事なぐらいヘッドサイズとロフトが比例しています。
ワールドワイドモデル
714MB 35度
714CB 34度
AP2 33度
AP1 31度
他のメーカーもほぼ似たような感じで、やさしさをアピールしているアイアンほどロフトが少ない傾向があります。やさしさとはミスに対するやさしさもさることながら、やさしく飛ばせるようにロフトを立てているわけです。そして、やさしさをアピールしているアイアンの多くは、モデルチェンジごとにロフトを少しづつ立てる傾向があります。ロフトを立てることが「さらなる飛び」に直結するからです。
ただし、ロフトを立てるとデメリットもあります。ロフトを立てるとボールが上がりづらくなりますし、いつまでもロフトを立て続けることはできません。7番のロフトは27〜30度ぐらいが限界でしょう。それよりもロフトを立ててしまうと、アマチュアのヘッドスピードだと、地面から打った時にボールが上がりづらくなるからです。
アイアンを選ぶ基準はいくつもありますが、まずはヘッドの大きさとロフトの関係を知っておいて下さい。飛距離が出るアイアンほどロフトが立っていて、飛ばしやすい反面、ボールが上がりづらくグリーンに止まる球が打ちづらくなるます。ロフトと飛距離の関係については、次回じっくり説明しましょう〜。
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