昨日はスキー場かと見間違えるほど雪が降りました。アナライズのスタジオがある神田も20センチぐらい雪が積もっています。マーク金井は午後の予定がキャンセルになったことを確認して、サクッと新幹線に乗んで軽井沢にスノボに行ってきました。
全身筋肉痛になるのをもとのともせず3時間ほど滑ってきました(笑)。スノボとゴルフはまったく違うスポーツですが、実は共通点もあります。どちらも道具をいかに上手く使いこなすかが大事ですし、道具がプレーヤーに与える影響も大きいのです。
さて、今日のエントリーもいまどきのFWの選び方について。
3日前、FWを32機種を打ちましたが、改めて感じたのがシャフト重量の重要性。市販FWの多くは飛びを重視しているために、ドライバーと同じ重量のシャフトを装着していますが、これはドライバーとのマッチングが必ずしもいいとは言えません。ドライバーと3Wとでは長さが2インチ以上違います。2インチ以上短いクラブに同じ重量のシャフトを装着すると軽さが災いしてチョロやトップが出やすくなります。FWのミート率を上げるためには、FWはドライバーよりも5~15g重いシャフトを装着することをお勧めします。これぐらい重量差を付けた方が振り心地が同じになり(クラブ慣性モーメントが揃い)、FWのミート率が良くなってきます。
そして、ミート率を良くするためにはもうひとつポイントがあります。
それはライ角です。ライ角とはシャフトとヘッドがおりなす角度のことですが、これが合っているのかどうかでミート率に少なからず影響が出ます。ドライバーと違ってFWは地面上のクラブを打つクラブだからです。今回もFWを33機種打ちましたが、ライ角が自分に合っているFWは芯で捕らえやすく、ライ角が合っていないFWは芯で捕らえづらかったです。そして、ライ角が合っていないFWは‥‥
クラブの性能を正確にジャッジすることが難しくなります。
ではなぜ、ライ角が合っていないと芯で捕らえづらくなるのか?
例えば、インパクトでヒール側が浮いている場合(ライ角が適正よりもフラットな状態)、地面に接地するのはヘッドのトウ側のみになります(ヒール側が浮きます)。こうなると、フェースのトウ側でボールをヒットしやすくなります。また、フェースセンターで捕らえようとすると、フェース下部で捕らえやすくなるのでハーフトップのミスも出やすくなるのです。
逆もしかり。インパクトでトウ側が浮いている場合(ライ角が適正よりもアップライトな状態)、地面に接地するのはヘッドのヒール側のみになります(トウ側が浮きます)。こうななると、フェースのヒール側でボールをヒットしやすくなります。フェースセンターで捕らえようとすると、こちらもフェース下部で捕らえやすくなるのでハーフトップのミスも出やすくなるのです。
ライ角はソール全体(もしくはソール中央)がインパクトで接地するのが適正値です。適正値にはかなりの幅があって、54〜60度ぐらいです。ちなみに、マーク金井はアイアンの適正ライ角が65度前後(5番アイアン)で、3Wだと60度前後。言い換えると、マーク金井の場合3Wのライ角が60度の場合、クラブの性能を正確にジャッジできるのです。3Wのライ角が58度だったりするとクラブの性能を100%引き出せません。
ウッドクラブの場合、アイアンと違ってネックを曲げることでライ角を調整できませんが、幸いなことに今どきのFWはシャフト脱着式の可変式クラブが増えてきました。このタイプはライ角を調整できます。弾道調整というとドライバーのイメージが強いですが、実は、FWこそ可変式のメリットがあるのです。ちなみに、シャフト脱着式でない場合もリアッセンブル(シャフトを抜いて組み直す)することで、ライ角を1度前後調整することが可能です。可変式が登場するまで、マーク金井はFWを使う時、必ず、リアッセンブルすることでライ角を調整しています。
クラブメーカーはモデルチェンジの度にクラブを進化させ、クラブに新機能が付加されますが、それを生かすためには、シャフトの重量マッチング、そしてライ角が自分に合っていることが必要条件になります。言い換えると、どんなに進化したクラブでも、この2つがマッチしていないと進化を受け取りづらくなるのです。
スノボはビンディングを装着した跡、プレーヤーが自分の好きな角度、スタンス幅、ビンディングの前後調整が簡単にできます。スノボはボードにビンディングが装着されていても半完成品で、プレーヤーが完成品に仕上げていきます。ゴルフにおいてもこれは是非とも見習いたいもの。クラブメーカーの大半は可変機能を「弾道調整」でアピールしていますが、本当にアピールしてほしいことは、ライ角、そしてフェース角(フェース向き)をユーザーが簡単に調整できることなんです〜。
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マーク金井セレクションクラブコーナー出来ました
アナライズW65を装着したフェアウェイウッドもあります!
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