一昨日に続き、昨日も千葉の練習場、ジャパンゴルフスクールでフェアウェイウッドとユーティリティを合わせて65機種試打してきました。FWが33機種、UTが32機種打ち比べました。ゴルフショップに並んでいるすべてのクラブではありませんが、メーカー主力モデルはほぼ全部打った感じです。ドライバー同様、FWとUTも軽量化されたモデルが目立ちました。ヘッドに関しては、低スピンで飛びを重視したタイプでと、スピンがかかって高い球が打ちやすいタイプに分かれます。そして、ドライバー同様、捕まりが良いタイプと捕まりづらい(左に行きづらい)タイプとがあるのが確認できました。個々もモデルについては守秘義務があるのでここでは申し上げられませんが、FWとUTも昔に比べると進化を感じとることができました。
ただし、気になったこともあります。それはクラブの種類は増えているにも関わらず、クラブ重量(シャフト重量)の選択肢が非常に少ないことです。どのメーカーも
飛びを重視しているのでしょう。FWに関しては、総じて軽めのシャフトを装着しています。ざっとシャフト重量を比較してみると‥‥
ゼクシオ8 ドライバー43g FW43g
ファイズ3 ドライバー48g FW49g
レガシー ドライバー53g FW49g
オノフ ドライバー47g FW49g
グローレ ドライバー45g FW42g
アマチュア向け(アベレージゴルファー向け)のFWの大半は、ドライバーとほぼ同じ重量のシャフトをFWにも装着しています。そして、モデルによってはドライバーよりもFWの方が軽いシャフトが装着されている場合があります。ドライバーと同じシャフトをFWに装着した場合、FWの方がシャフトが2インチ以上短い。結果、FWの用がシャフト重量が軽くなる事態を招いてしまうのです。
では、ドライバーと同重量のシャフトが装着されたFWは本当に打ちやすいのか?
今どきのドライバーは45〜46インチが平均的な長さです。昔のドライバーに比べて、1〜2インチほど長くなっています。対して、3Wの長さは昔とほとんど変わっていません。ドライバーと3Wとを比較すると‥‥
2〜3インチ
ぐらい長さの差があります。このため、ドライバーと3W(FW)とが同じシャフト重量だとすると‥‥振り心地が少なからず変わってきます。多くのゴルファーはドライバーと3W(FW)とが同じシャフト重量だと、バランス(スイングウエート)を揃えてたとしても、3W(FW)の方が軽く感じてしまいます。軽く感じるとヘッドスピードを上げやすいメリットがある反面、デメリットとしては‥‥
チョロやトップのミスが出やすくなります!!
ロングアイアンに比べるとFWはやさしいクラブだと言われてますが、シャフトが軽いと軽さが災いして、難しいクラブになる危険性があるのです。FWだけを打っていると軽さに慣れてきましが、ゴルフはドライバーを先に打ち、それから2打目でFWを使います(ショートホールを除いて)。それを考えると、ドライバーをナイスショットした直後に、シャフトが軽いFWを手にするとミスが出やすくなる確率が高くなることはあっても低くならないのです。
では、どれぐらい重量差を付けたら、FWは打ちやすくなるのか?
個人差がありますが、ドライバーとFWの長さが2インチ以上違うことを考えると、
5〜15g
が目安です。例えばドライバーのシャフト重量が55gならば、FWには60〜70g
のシャフトがちょうどいい重量。これぐらい重量差を付けると、ドライバーとFWの
重量マッチングが良くなって、FWの苦手意識を取り除くことができます。
クラブメーカーがFWに少し重めのシャフトを装着しないのは、恐らく、シャフトを重くすると「飛ばない」「ヘッドスピードが上がらない」と思っているからでしょう。ドライバー同様、FWも飛ばないクラブは売れません。それが分かっているから、シャフトを少し重くしたくても重くできない台所事情があるような気がします。
マーク金井はW65というウッド用のシャフトを設計しましたが、このシャフトはFW用に開発しました。65gのシャフトはシャフトメーカーも数多く作ってますが、軟らさを感じるシャフトが少なかったこと、そして手元のしなりを感じやすいシャフトが少なかったからです。
FWは飛距離も大事ですが、ミート率ももっと大事です。ミート率を上げるには、まずは適度な重量のシャフトが必要不可欠です。
そしてミート率を上げるには、実はもうひとつ大事なポイントがあります。それについては次回じっくり説明しましょう〜。
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マーク金井セレクションクラブコーナー出来ました
アナライズW65を装着したフェアウェイウッドもあります!
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