マーク金井blog

2014年02月06日ドライバーはクラブ重量を軽くすると、本当に飛距離が伸びるのか?

昨日は千葉の練習場、ジャパンゴルフスクールでアイアンを53機種試打してきました。1日に53種類ものアイアンを打つというと大変だと思われがちですが、そこはマーク金井。全然平気です。慣れとは恐ろしいもので4時間弱で全部打ち終わり、インプレッションも書き上げました。1本あたり打つボールの数は5球前後。いいクラブは1本打てば、性能がほぼつかめます。対象ユーザーも具体的にイメージできます。対して、対象ユーザー(性能)がハッキリしないクラブは、たくさんボールを打たないと性能を見極めることができません。

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そして今回のように練習場の人工芝でアイアンを打つと、練習場で打ちやすいクラブなのかどうかがハッキリ見極められます。練習場だとバンスが少ないアイアンの方がソールが跳ねにくい分だけ打ちやすく、大して、バンスがしっかりついたアイアンはソールが跳ねすぎる分だけ打ちづらく感じます。練習場の人工マットで打つと、アイアンの性能が見極めづらいと思っている人が少なくありませんが、そんなことはありません。人工マットで打つと、バンスの効き具合をかなり正確にジャッジできます。

さて、今日のエントリーも最新モデル最新モデルと旧モデルの比較についてです。多くのメーカーは1年に1度のサイクルでモデルチェンジし、新商品を市場投入します。

新旧モデルを比べた時に、見た目はもちろんのこと、打ってみて違いを感じてもらえるように、クラブメーカーはあれこれ考えながら新しいクラブを登場させています。
そして、ドライバーの場合は飛びをアピールする宿命を背負っています。新製品記者発表の会場では、新しいアイデア、新しい機能についてアナウンスがありますが、多くのドライバーは飛ばすために、

クラブの軽量化
シャフトの軟弱化

がワンセットになっていることが多いです。これに加え、最近はクラブの長さを少し伸ばし、長尺仕様にするモデルも増えてきました。

では、軽いクラブは本当に飛ぶクラブなのか?
旧モデルよりも軽量化なさた最新ドライバーは旧モデルよりも飛ぶのか?

クラブを取り替えて、そのクラブが今使っているクラブよりも軽くなれば、大抵のゴルファーは「振りやすい」と感じ、軽いクラブに換えた当初はヘッドスピードが上がって飛距離が伸びる場合が多いです。換えた当初は身体は重いクラブになれているので、軽いクラブを手にすると負荷が減る分だけヘッドスピードが上がります。ただしそれは長く続かない場合もあります。身体が軽さに慣れてしまうと、必ずクラブに合わせてスイングするようになってしまうからです。換えた当初、振りやすくなって飛距離が伸びることをマーク金井

新車効果

と言ってます。モデルチェンジで軽いクラブは新車効果が切れてしまうと、飛距離も元に戻る可能性があります。それだけではありません。ゴルファーが必要以上に軽いクラブを使い始めると手先だけでテークバックして手打ちになったり、トップが浅くなるリスクも増してきます。新車効果が薄れたら、もっと軽いクラブに換えるという方法で飛距離アップを狙うこともできますが、これをやるとイタチごっこ。気がついたらとんでもなく軽いクラブを手にしていることになりますし、気がついたら身体をしっかり使って打つことを忘れてしまう可能性も高くなるのです。

では、なぜメーカーはクラブを軽くしたがるのか?

モデルチェンジしたクラブを手にした時、ユーザーはすぐに結果を求めます。購入してから半年後に飛距離が伸びるクラブを作ってもユーザーは喜びません。勝ってすぐに飛距離アップを実感できる(実感できそうな)クラブをユーザーは求めています。それを考えると、モデルチェンジでクラブを軽くすること、そしてシャフトを軟らかくすることは致し方ない部分もあるのです。

最新ドライバーは最善なのか?

クラブが軽くなることに関しては功罪あります。軽くすることでメリットを享受できる人もいますが、そうでない人もいます。特に、これからゴルフを始める若い人や、体力が人並み以上ある人の場合、最新ドライバーよりも少し前のドライバーの方が、重量がちょうどいい場合があったりします。

シャフトに関しても、最新モデルよりもひとつ前のモデルが振りやすいと感じている人の場合、最新モデルのシャフトが合わないなんてことも少なからずあります。

最新モデルには前作には盛り込まれなかった新技術、新設計が盛り込まれています。それは間違いない事実ですが、クラブ重量、シャフトに関しては最新モデルが最善とは限りません。ちなみに、クラブ重量、シャフトに関してはアフターマーケット用のシャフトを使うことで軽量化を食い止めることが可能です。

クラブを買い換えてもシャフトは換えない(シャフト重量は変えない)

今のところ、最新ドライバーの性能を上手く引き出すには、シャフトを決めておいてヘッドだけ取り替えるのが最善策でしょう。そういう意味ではヘッドとシャフトを別々に販売しているヤマハのRMXはゴルファーにとって理想的なドライバーであり、他のメーカーも追従してほしいと切に願っています〜。

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カテゴリー ゴルフクラブ分析, 新製品情報

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