マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、今回はレイアウトに定評がある馬頭ゴルフ倶楽部。開場は1996年(平成7年6月)。設計は三菱地所。栃木県北部の丘陵地に18ホールが配されています。コース内は大きな起伏が少なくフラットですが、池とバンカーを数多く配したアメリカンスタイルのコースです。アウトとインがこれでもかってぐらいレイアウトが違います。後半はじっくりホール紹介していきましょう〜。
3番 138y パー3
グリーン左サイドに巨大な池が配されるショート。池の中には巨大な石が配されていて、視覚的にプレッシャーがかかる。池を嫌がると右サイドのバンカーが待ち受けている。マーク金井はティショットを右に押し出し、キャリーでバン入。3.5mに寄せるもののパーパットを決めきれずボギーを叩く。
4番 537y パー5
軽く左ドッグレッグしたロング。フェアウェイは広々しているが左サイドはグリーンまでずっとOBゾーン。セカンド落下地点(グリーン手前70y付近)には大きな木が立ちはだかり、攻略ルートを狭めている。グリーンは横長で巨大。アンジュレーションもあるのでロングパットを残してしまうと、2パットでホールアウトするのが難しくなる。グリーン手前の木を見たマーク金井はセカンドで7番アイアンを選択。3打目を120ヤード残すことで楽に3オンができ、2パットのパーでホールアウト。
5番 342y パー4
長い橋を渡った所にティグラウンド。フェアウェイは非常にタイトで両サイドはOB。ティショットに神経を使うミドル。狙いは右サイド。グリーンは縦に二つならぶユニークなレイアウトで、グリーンとグリーンの間に大きなバンカーが配される。フェアウェイキープできるとセカンドはウエッジでグリーンを狙える。残り90yから3メートルに乗せるものの、バーディパットはカップ手前ギリギリに止まり、パーでホールアウト。
7番 295y パー4
真っ直ぐなミドル。フェアウェイ両サイドに大きな木が配され、門のように見える。
ドライバーで打ちたくなるが、グリーン手前に横長の巨大なバンカーが配されている。アゴが高く、ここに入れると2オンが難しい。グリーンは横長で強い2段グリーン。段の反対側に乗せると、パットの距離感を合わせるのが非常に難しい。距離は短いが頭を使ってプレーしないとボギーやダボを叩きやすいホールである。
9番 492y パー5
ティショット落下地点ぐらいから、フェアウェイ左サイドにはグリーンまで続く大きな池が配されるロング。セカンド地点以降はフェアウェイが左傾斜しているので、フック系の球を打つと、池にボールが転がり落ちてしまいやすい。グリーンはアンジュレーションが大きくてスリリングなパットを楽しめる。マーク金井はここでもセカンドを8番で刻み、残り135yから9番で4メートルに3オン。2オンを狙いたくなるロングであるが、2打目を大きく刻んだ方がスコアメイクしやすく設計されている。出だしでロストボールをしながらも、3番からはスコアカード通りプレーし、39でホールアウト。
11番 217y パー3
インは所属プロと一緒に回ることになり、急遽フルバックでのプレー。ここもグリーンが縦に2つならび、メイングリーンは奥。200yを越えるのにグリーンは砲台形状で、手前から転がし上げることが出来ない難関ホール。マーク金井はユーティリティで8メートルにワンオン。ファーストパットを2mショートし、セカンドパットも外して1オン3パットでボギーを叩く。
13番 442y パー4
距離が長くタフなミドル。ティショット落下地点は右にバンカー。そして左正面には大きな池がグリーン手前まで続いている。マーク金井は安全策をとり、ティショットはユーティリティ。右のラフから残り215yをユーティリティで打ちグリーン奥に2オン。20mのパットを3メートルショートさせてしまいボギーを叩く。ティショット、セカンド、そしてグリーンとも気が抜けないホールである。
14番 400y パー4
フェアウエイの左サイドはOBで右サイドには巨大な池がグリーンまで配されるミドル。メイングリーン(ハードグリーン)は右なので、セカンドでは池が否応なしに目に入り、ゴルファーに強いプレッシャーを与えてくる。グリーン奥と右にはバンカーもあるので、セカンドショットの精度が求められる。
15番 567y パー5
ティからグリーンまで真っ直ぐなロング。ここだけで10個のバンカーがあり、ティショット、セカンドショット、そしてグリーン周りにはバンカーがミスショットを待ち受けている。セカンドショットで距離を欲張るとバンカーに入ってしまいやすい。マーク金井はセカンドを7番アイアンで刻み、セカンドをバンカーに入れないことで3オン2パットのパーでホールアウト。
16番 443y パー4
軽く右ドッグレッグしたミドル。左右にOBや池はないが、右サイドの林に打ち込むとトラブルに巻き込まれる。グリーンに向けては軽く打ち上げていて距離感がつかみづらい。手前のバンカーはアゴが高くて入れると厄介。ハンデ1に相応しく、距離と正確性が求められる難ホールである。
18番 527y パー5
池を挟んで9番と平行に連なるロング。セカンド地点からはグリーまで巨大な池が配され、フェアウェイは右傾斜。スライス系の球を打つと池に転がり込む危険性が高くなる。グリーンはアンジュレーションが強く、ピンが奥だと難易度が一気に増してくる。ここもセカンドショットが鍵を握り、残り100〜130ヤード地点に刻むと3打目を狙いやすい。マーク金井はセカンドを9番で打ち、3打目も9番。5mに3オンしてパーでホールアウト。インは3パットを2回してしまい40でホールアウト。スコアはトータル79ストローク。
総評
馬頭はアウトとインで同じコースとは思えないほど雰囲気が変わります。アウトは総じて距離が短く、ドライバーは飛距離よりも方向性が求められるホールが多いです。セカンドは正確な距離感が求められます。リズムに乗ればいいスコアが出しやすい反面、ティショットを曲げてしまうと1ホールで大叩きしてスコアメイクに苦労してしまいます。
インは打って変わって距離が長く、レイアウトも雄大。大きな池が配されてるホール、そしてバンカーが視覚的なプレッシャーをゴルファーに与えます。典型的なアメリカンスタイルのコースです。ロングヒッターに有利なホールが多く、池やバンカーを上手く避けながらプレーすると良いスコアが出やすくなります。
都心からは近くはありませんが、コースはレイアウトが素晴らしく手入れも行き届いています。日帰りだともったいないので近くの温泉に泊まり、1泊2日で2ラウンドすると、ゴルフを存分に楽しめます。近くには出来たばかりの綺麗な温泉宿泊施設もあります〜。
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