マーク金井blog

2014年01月14日いまどきの二極化したドライバーは、どこがどう違うのか? その2

先週に引き続き、昨日もスキーに行ってきました。神田とスキーのメッカである神保町は目と鼻の先。1200mほどしか離れてません。衝動買いを生活の浮力しているマーク金井のことですから、2度目のスキーはレンタルではありません。マークダウンされていたサロモンの板とブーツをかなり格安購入して軽井沢プリンスのゲレンデに向かいました〜(笑)

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さて、今日のエントリーもいまどきのゴルフクラブについてです。これまでも書いてきましたが、いまどきのゴルフクラブ、特にドライバーにおいては飛ばしの方法論、そして性能が二極化しつつあります。大事なことなのでしつこいぐらい繰り返しますが、

タイプA「浅重心+重心アングル小(19度以下)」
タイプB「深重心+重心アングル大(24度以上)」

タイプAとタイプBは捕まり具合が異なると昨日書きました。重心アングルの違いが捕まりに影響するからです。重心アングルが19度以下になってくると、ヘッドが返る方向にターンしづらくなります。対して、重心アングルが24度以上になってくる、ヘッドが返る方向にターンしやすくなります。

そして、タイプAとタイプBとでは、飛距離に影響する打ち出し角、そしてスピン量にも少なからず影響を与えます。

タイプAの特徴

打ち出し角度が低くなる(ボールが上がりづらい)
低スピン弾道で飛距離を稼げる(キャリーが出づらい)

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タイプBの特徴
打ち出し角度が高くなる(ボールが上がり過ぎる)
高弾道で飛距離を稼げる(吹き上がりやすい)

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タイプAはとにかく低スピン弾道が打ちやすく(吹き上がりづらく)なっています。対してタイプBはキャリーが出やすいのが特徴です。言い換えると、タイプAはヘッドスピードが速い人が飛ばしやすいドライバーで、タイプBはヘッドスピードが遅い人が飛ばしやすくなっています。もちろん、例外もあってヘッドスピードが遅い人でもタイプAの方が飛距離が出る人もいれば、ヘッドスピードが速い人でもタイプBの方が飛距離が出る人もいます。

しかし一般的には、

タイプA(浅い重心+重心アングル19度以下)はヘッドスピードが速い人の方がクラブの性能を引き出しやすくなります。加えてタイプAはロフトが多めの方が飛ぶ弾道が打ちやすくなります。テーラーメイドのSLDRはタイプAですが、ツアープロでも10.5度とか12度を使っている選手が結構います。アマチュアのヘッドスピードだと10.5度以上必要です。米国ではすでに12度がラインアップされていますし、近々14度も出ます。日本では10.5度までしか市販されていませんが、近々12度が出るみたいです。

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12度が発売されるのか?!

タイプB(深い重心+重心アングル24度以上)はヘッドスピードが遅めの人の方が引き出しやすくなります。加えてタイプBはロフトが少なめの方が飛ぶ弾道を打ちやすくなります。こちらはボールが上がりやすいのでロフトが必要ないからです。また、ロフトが少ない方がインパクト時のエネルギーロスを軽減でき、ボール初速を上げやすくなるからです。

2014年の新作ドライバーを分析すると、アスリート向け(ヘッドスピード早めの人向け)はタイプAの方が多めです。そして、アマチュアが使う場合、ロフトを増やせば「飛ばせる」とアピールしています。確かに、ヘッドスピードが遅めでもロフトを増やせば打ち出し角を上げ、キャリーが出やすくなってきます。ただし、ロフトを増やすことはデメリットもあって、ロフトが増えるほどインパクト時のエネルギー効率がダウンし、ボール初速が落ちてくる場合があります。

他方、アベレージ向け(ヘッドスピード遅めの人向け)はタイプBが多いです。ヘッドスピードが遅めの人は重心が深いほどボールが上がりやすく、キャリーを稼げるからです。ただし、こちらの場合、ヘッドスピードが速くなると吹き上がって飛距離をロスするリスクが高まります。ヘッドスピードが速い人の場合、ロフトを減らすことで吹き上がりを抑え、飛ぶ弾道を打つことが可能になってきます。

話がややこしくなってきましたが、これがいまどきのドライバーの二極化のあらましです。ヘッドスピードが遅めの人(40m/s以下)の人の場合、

タイプAを使うならばハイロフト(多ロフト)が必要不可欠です。10.5度では足らないと思います。12度以上必要です。

タイプBを使うならば10.5度ぐらいでも大丈夫です。こちらはボールが上がりやすいからです。

色々書きましたが、ドライバーはタイプによって適正ロフトが異なります。まずは、これをしっかり理解しておいて下さい。次回は、二極化するいまどきのドライバーをさらに詳しく分析(解説)していきましょう〜。

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