マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、今回は茨城県の大利根カントリークラブ東コース。名匠、井上誠一設計の老舗名門コースです。コース内に高低差はほとんどありませんが、フェアウェイの至るところに大きな松があって、空にハザードがたくさんあります。出だし1番ではセカンドがカップインしてイーグル発進でしたが、井上誠一のコースは甘くありません。2番以降はかなり苦戦しました。後編はじっくりとコースインプレッションしてきましょう~。
4番、474y パー5
ほぼ直角に左ドッグレッグしたロング。左サイドのバンカーの上をショートカットすると2オン可能だが、引っかけて左に曲げると林、そしてOBが待ち受けている。セカンドからはストレートだが、右には松の木、左にはバンカーが2つ並んでいる。2打目をフェアウェイキープできるとバーディも狙える。マーク金井はセカンドをUTで刻むも、少し左にひっかけてバンカー。バンカーから70ヤード弱をSWで打ってグリーンエッジに。そこからパターで2パットでバーでホールアウト。
5番、372y パー4
ティからグリーンまでストレートなミドル。フェアウェイの両サイドにはバンカーがあるので、ティショットは曲げないことが求められる。マーク金井はユーティティでフェアウェイキープ。セカンドはサブグリーンだと松の木の奥にグリーン。フェードを打つか、松の木の上を越えるかの選択を求められる。残り160ヤードを7番で手にしたマーク金井。林越えを狙ったものの球の高さが足りずに林の中にボールを打ち込む。林の中から3オンを果たすものの3パットして素ダボを叩く。
6番、355y パー4
ティからグリーンまでほぼストレートなミドル。林の影に隠れて見えないが左サイドにはクリークが配される。右サイドは松の木が張り出しているので、フェアウェイが必要以上に狭く見える。距離は短いが井上誠一らしいレイアウトで、頭脳的なプレーが求められる。マーク金井はティショットが少しコスリ球になって右の林。セカンド出しただけ、3打目は距離感を間違えてわずかにショート。4オンするものの3メートルのボギーパットを強く打ちすぎて3パットしてトリプルボギーでホールアウト。
7番、135y パー3
池越えのパー3。池は巨大だが距離が短いのでそれほどプレッシャーがかからない。それよりも厄介なのが手前の巨大なバンカー。花道はまったくなくて正確な距離感が求められる。バンカーを嫌がって距離を打ちすぎてグリーンオーバーすると、奥からは強い下り傾斜のアプローチが残りパーを取るのが難しくなる。マーク金井は9番で打って、ピン横5メートルにワンオン。強いスライス傾斜を読み切れず、2パットでパー。
8番、382y パー4
真っ直ぐなミドルだが、フェアウェイの右サイドと左サイドにそれぞれ大きな松の木がゴルファーに立ちはだかる。加えて左サイドにバンカー、そしてフェアウェイは右傾斜している。フェードボールだとフェアウェイにランディングしても右のラフに持って行かれてしまう。ティショットではドローを打つことを強く求めてくるホール。井上誠一らしさ満点で、アウトの中では最もティショットの難易度が高い。マーク金井はフェアウェイ右サイドに打ってしまったため、落下後、ボールは右に跳ねて林の中。セカンドでグリーン近く持っていくものの3オン、3パットの素ダボでホールアウト。
9番、471y パー5
軽く右にドッグレッグしたロング。ここもフェアウェイに大きな松の木が点在し、憎らしいほどゴルファーの行く手を阻んでいる。ティショット、セカンドとも松の木を避けてフェアウェイキープできるとパーを取りやすいが、松の木に当ててしまうと簡単にボギー、ダボが出やすい。マーク金井はティショットを右の林に打ち込み、4年2組のボギーでホールアウト。
12番、479y パー5
直角に左ドッグレッグしているロング。白ティからだと230y以上打つと突き抜けて右の林。左サイドをショートカットしたくなるが、左の林の中にはクリークが流れている。マーク金井はユーティリティで真っ直ぐ狙うものの、左のクリークに打ち込んでしまう。ドロップしてフェアウェイに戻し、残り205ヤードをUTで狙う。何とか4オンして2パットのボギー。グリーン手前にもクリークが横切っているので、2打目を刻むのかクリーク越えを狙うのか大いに迷わされる。スコアメイクを考えるならば、2打目はクリークの手前に刻んだ方がスコアメイクがやさしい。
13番、171y パー3
距離が長いショート。花道はあるにはあるが、グリーン両サイドにはバンカーが待ち受けている。グリーンは受けグリーンで縦長。ピンが手前か奥かで手にするクラブがガラッと変わる。マーク金井はピンが手前なのに、グリーン奥にワンオン。20メートルの下りのパットを1.5mオーバーさせ、そこから必死のパッチで返しを入れてナイスパーでホールアウト。
14番、347y パー4
ストレートなミドル。ここの特徴はグリー回りのバンカー群。グリーン回りには6つのバンカーがあるが、このバンカーの中には浮島が造られている。井上ハンモックバンカーと呼ばれており、井上誠一はここ大利根で最初にハンモックバンカーを造ったそうである。
16番、471y パー5
真っ直ぐなロング。ティショットのど真ん中に大きな松の木があって、ゴルファーの行く手を阻んでいる。ティショットでこの松の木を上手くさけてフェアウェイキープできると2オンを狙える。マーク金井はドライバーでティショットをキープ。残り210ヤードからUTでグリーンを狙い、右手前の花道付近に運ぶ。3打目で2メートルに付けるもカップに嫌われてナイスパー。
18番、377y パー4
ティからクラブハウスを望むホームホール。大利根の中ではフェアウェイが広く、セカンドでも空中にハザードがない。グリーン奥が吹き抜けた感じになっているので距離感が合わせづらい。マーク金井はフェアウェイキープから、セカンドは130y。少しアゲンスト風が吹いていたので9番で打つと、ピン奥8メートルに2オン。下りのバーディパットをど真ん中から放り込んでバーディフィニッシュ。
総評
東はとにかくフェアウェイに松の木が多く、ティショットでいかにフェアウェイキープできるかでスコアが大きく変わってくる。グリーン回りのバンカーはそれほどタイトではないので、ショットが安定しているとバンカーはそれほど気にならない。ドッグレッグはほとんどが左ドッグレッグ。2番、4番、8番、12番はドローを打つことを強く求めてくるレイアウトになっている。マスターズのオーガスタ同様、大利根の東はドローヒッターに有利なホールが多い。
プレーした日はグリーンが極端に速くなかった。エアレーションの穴の後も残っていた。これからの時期、グリーンが硬くしまってくると難易度が一気に増すだろう。グリーンは奥からだと砲台形状になっている所が多く、奥に外すとスコアメイクが非常に難しい。メインに比べるとサブグリーンは距離が短いが、林でスタイミーになるホールが多いので、メインよりも難しホールがいくつもあった。マーク金井はアウトが45、インが36。アウトはティショットが決め打ちできなくてスコアを崩し、インはティショットのミスが減って、パットが少し決まってくれたのでパープレー。名門らしい重厚なレイアウトが好きな人には大利根はまさに「これぞ林間」を堪能できるコースである。
(▼▼)b
マーク金井のエースドライバー販売開始!!
ショートパットの極意は、カウンターバランスにしてグリップ側を重くすること!グリップ側を重くするには、中尺用グリップを装着するのもいいですが、パター用シャフトスタビライザーはグリップ交換より簡単に、カウンターウエイトに出来ます!! ←クリック
こちらも毎日更新しております。アナライズのストアブログ(T島ブログ)