マーク金井blog

2013年12月09日日本シリーズを制した宮里勇作に学ぶ、ショートパットを外さない極意!!

Facebookでも書きましたが、昨日の日本シリーズは劇的な幕切れでした。宮里優作プロが悲願のツアー初優勝!! アマチュア時代には、日本アマ、日本オープンローアマを筆頭に、ありとあらゆるタイトルを手に入れて名を馳せ、鳴り物入りでプロ入りでプロの世界に飛び込んで早11年。何度も何度も逃し続けてきたツアー初優勝を、シーズン最後を締めくくるメジャー戦でついに成就させました。

マーク金井も結果は知ってましたが、どんな勝ち方をしたのか気になってテレビ観戦しました。宮里プロ、最終日はボギー先行のゴルフでしたが後続選手も伸び悩んだおかげでトップの座をキープしたまま優勝を手に入れました。ドライバーはBSが社運をかけて作ったツアーステージGR。スタートホールは曲げたみたいですが、テレビ中継ホールではドライバーはノーミス。同組の谷原プロ、山下プロを軽くオーバードライブしてました。すでにGRはヒット商品になっていますが、宮里プロの優勝によりさらにセールスが伸びそうです。ちなみに、マーク金井も現在のエースドライバーはGR。シャフトはアナライズのW65のGRバージョンを装着しています。あまりにもカラーマッチングが良いので、これは自分だけが使うのはもったいない(笑)。限定100本だけ、近々販売します。

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さて、今日のエントリーは高速グリーンでの下りのパッティングについてです。

日本シリーズの開場となった東京よみうりは試合用セッティングで超高速グリーン。平坦なラインで11フィートぐらい出てたので、下りのラインは触っただけでも3メートルぐらい転がってました。特に18番は奥からだと触っただけでグリーンの外まで転がり落ちます。ボールがひとたび回転したら、ボールの重さでいつまでも転がり続ける感じでした。

テレビ解説の牧野裕プロも言ってましたが、高速グリーンでの鉄則は下りのラインを残さないことです。下りはボールの重みで加速するので百戦錬磨のツアープロでも距離感を合わせることが至難の技です。加えて、速いことを意識しすぎると、今度はインパクトが緩んで大ショートしたり、押し出し、引っかけのミスが出ます。実際、テレビ観戦してても宮里プロの14番、返しの下りのパーパットは下り。本人もプレッシャーがかかっていたんでしょう。テレビの画面からでもインパクトが緩んだのがはっきりと見てとれ、実際、転がりも悪かったです。完全なミスパットでしたが、カップの左淵になんとか引っかかってカップイン。入ったから良かったものの、かなり危なっかしいパットでした。外れてもおかしくなかったミスパットだったことは、画面に映し出された本人の表情からも確認できました。

では、どうすれば高速グリーンの下りのパットを上手く打てるのか?

一番やっては行けないのは、インパクトが緩むことです。インパクトが緩むとその反動で左手首が甲側に折れてフェースが被りやすくなります。宮里プロが優勝争いしていて自滅していた時のパターンを見ると、その多くはパッティング時にインパクトが緩み、バーディパットやパーパットがショートしがちでした。加えて、緩みが原因で、引っかけ気味のパッティングが多かったです。

下りのパットを上手くコツは、インパクトを絶対に緩めないこと。具体的に言うと‥‥

グリッププレッシャーを変えない(力加減を一定にしておく)
腹筋を緩めない(腹筋に力を込めておく)

この2つを緩めないことを強く心がけて下さい。そして、腹筋とグリップを緩めないでゆっくりとストロークすることが基本であり鉄則です。緩まないでゆっくりストロークすると、インパクトでパンチが入りません。ゆっくりボールを転がせるようになってくるので、高速グリーンの下りのラインでも距離感が合せやすくなります。

そして、ストロークで注意したいのがグリップの動く速さと、ヘッドの動く速さ。触っただけでもグリーンが出そうな下りのパットでは、グリップとヘッドが同じスピードで動く感じでストロークして下さい。手元とヘッドが同じスピードで動けば、インパクトで左手首が甲側に折れません。結果、距離感を合わせやすいだけでなく、フェースの向きをコントロールしやすくなるのです。

グリップとヘッドを同じ速度で動かすには、軽いグリップよりも重いグリップの方が有利です。片山晋呉プロはパターにロンググリップを装着していますが、ロンググリップは重量が100gを軽く越え、通常のグリップよりも2倍以上重いです。重いグリップの方が手元側の慣性モーメントが上がり、その分だけオートマチックに手元を動かしやすくなります。

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宮里プロの場合、これまでの負の連鎖からパットで自滅するパターンが多かったですが、今回の優勝でパットにかなりの自信が付くはずですし、勝負所のパットでインパクが緩むミスも減ってくると思います。実際、15番からのプレーでは、完璧なパッティングでパーパット、バーディパットをキチッと決めていました。

グリップは体とクラブをつなぐ唯一の接点。

これからの時期はベントグリーンだけでなく、高麗グリーンも転がりが非常に速くなってきます。夏場よりも冬場の方がスリリングなパットを楽しめる機会が増えてくるでしょう。パットは入ってナンボの所もありますが、ミスを減らすにはインパクトが緩まないこと。プレッシャーでインパクトが緩みやすい人は、片山プロのように100gを越える中尺用のヘビーグリップを装着することもお勧めしたいです~。

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グリップ側を重くするには、中尺用グリップを装着するのもいいですが、パター用シャフトスタビライザーはグリップ交換より簡単に、カウンターウエイトに出来ます!! ←クリック


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