一昨日、昨日と那須エリアでゴルフしてきました。この時期の那須ともなれば最低気温は氷点下なのが当たり前。グリーンに霜が降りてて当たり前。備えあれば憂いなし。寒さ対策を万全にして行ってみたら‥‥予想外の暖かさ。最低気温が8度ぐらいあって、最高気温は10度越え。サーファーが着るような防寒アンダー・アーマーを着てたので、汗だくになりながらプレーしてきました。
もちろん、マーク金井のことですからクラブセッティングもぬかりはありません。
冬場は寒い時期に威力を発揮するクラブを使います。
では、どんなクラブが寒い時期に威力を発揮するのか?
ドライバーの場合ならば‥‥
重いヘッド(205g以上)
クラブの長さが短め(45インチ以下)
というのがベストです。厚着をすると体が動きづらくなります。最近は機能下着、フリース、薄手のダウンジャケット等々、動きやすい防寒着が増えてきましたが、それでも夏場に比べれば体が動かしづらい。でも、重いヘッドのクラブならば、クラブがいったん動き出すとクラブが体を動かしてくれます。いわゆる慣性モーメントの力を利用すると、クラブに引っ張られる形でトップの位置が深くなるのです。
そういう意味では、テーラーメイドのSLDRは寒い時期に大いにたよりになるドライバーなんです。テーラーはなぜか公式コメントしてませんが、SLDRのヘッド重量は‥‥
日本仕様は206g
米国仕様は208g
この重さは市販ドライバーの中でもトップクラスのへビュー級。まさに冬スペシャルなんです。今回のラウンドは暖かかったので出番がなかったですが、こいういう重いヘッドならば寒くてもトップが浅くなるのを防げます。
もちろん、シャフトも軽いよりは重い方が体を引っ張ってくれます。そして、ここからがポイントですが、シャフトは重くして少し軟らかくするというのが冬用ドライバーのベストセッティング。フレックスを少し軟らかくすると、切り返しで打ち急ぐのを防止できるからです。マーク金井は60g台のシャフトを使ってますが、冬場になると70g台にしたり、硬さを0.5フレックスほど軟らかくします。冬場になると、W65のノーマルフレックスがエースシャフト。今回のラウンドではブリヂストンの新しいGRにW65のノーマルを装着してプレーしました。
SLDRに関しては、ブラックベースのW65を装着しています。
ただし、重いヘッドもデメリットはあります。ゴルファーがその重さを感じすぎてしまうと切り返しで力んだり、打ち急いで引っかけのミスが出やすくなります。重いヘッドだとタイミングが取りづらい、切り返しで力んでしまいやすい人には、グリップを少し重くするチューニングもお勧めです。手元側を重くするとカウンターバランス効果で、重いヘッドでも振り切りやすくなります。
マーク金井はSLDRのヘッドが重いことは、まったくもって予想していませんでした。なのにSLDRと相性が良いヘビーグリップを1年前から試作し、10月から発売しています。偶然の一致とも言えますが、重いヘッドには重いグリップを装着した方がクラブのバランスが良くなるのはクラブ作りの常識です。加えて、カウンターバランス効果というのは、20年以上前からクラブチューニングの常識なんです。
ちなみに、ダンロップフェニックスで優勝したルーク・ドナルドもSLDRを使っていますが、彼のドライバーの長さはなんと43.5インチ。ドライバーと言うよりは3Wに近い長さ。冬のゴルフではドナルドみたいにドライバーを短くするのも大いにありなんです。
おーっと、締切りの催促が入りました。ドライバーを短くするメリットについては明日じっくり書きましょう~。
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