FBやツイッターにもリンクを貼りましたが、ヨネックスの新しいドライバー、EゾーンXPのお手伝いをしています。赤い悪魔になれと言われて、生まれて初めて真っ赤な顔になりました(笑)。タイアップの仕事はいくつか受けますが、マーク金井の場合は、クラブを打ってみてから仕事を受けるかどうか決めています。自分が打って納得できないクラブについては自分の言葉でクラブの良さを説明できないからです。ちなみに今回のEゾーンXPの場合は、ヘッドが重いことに加え、アマチュア向けドライバーにしては珍しくグリップの重さがちゃんとあったことが気に入って、タイアップの仕事を受けました。
さてさて、今日もクラブの重さについてがテーマです。
軽いクラブがいいのか? それとも重いクラブがいいのか?
ゴルフクラブを選ぶポイントはいくつかありますが、クラブの重さというのは極めて重要な要素です。重過ぎるとヘッドスピードが上がらず飛距離が出ません。対して、軽過ぎると手打ちになってスイングに悪影響が出るからです。老若男女にかかわらず、ゴルフの上手下手に関係なく、ゴルファーに適した重量のクラブを使うことが、ゴルフ上達に欠かせないのです。ゴルフクラブは形がシンプルで、自分からは勝手に動きません。関節もないですし、筋肉やエンジンにもありません。しかし、ゴルフクラブには固有の特性があって、ある条件を加えてやると(クラブを動かし始めると)、クラブはゴルファーに様々な影響を与える道具と化するのです。
では、どうやって重さを決めれば良いのか?
ゴルファーが感じる重さというのはかなり曖昧です。重さには基準がありません。ドライバーがパーシモンヘッドでシャフトがスチールの頃ならば、ほとんどのアマチュアはクラブの重さを持て余していました。ドライバー重量は350g以上あったからです。ところが今は、重量にかなりの幅があります。アマチュア向けの市販ドライバーを調べてみると(長さ45インチ前後)、
軽いのは275g前後
重いのは325g前後
約50gもの開きがあります。ちなみに男子プロが使っているドライバーの重さは、それほど大きな開きはありません。310~330gぐらいの幅の中に収まっています。男子プロの場合、ヘッドスピードは46~54m/sぐらいと幅があっても、クラブの重さにはそれほど大きな開きはありません。
では、アマチュアはどれぐらいの重さのドライバーを使えばいいのか?
その前に、知っておいてほしいことがあります。それはパーツ毎の重量です。例えば、昔のパーシモンドライバーの場合、
40年前のドライバーの場合
ヘッド重量 約200g
シャフト重量 約115g
グリップ重量 約50g
トータル重量 約365g
男子ツアープロのドライバーの場合
ヘッド重量 200~205g
シャフト重量 60~75g
グリップ重量 約50g
トータル重量 310~330g
男性アマチュア向けドライバーの場合
ヘッド重量 190~205g
シャフト重量 40~70g
グリップ重量 27g~52g
これらの数字を見比べると、目立っているのがグリップ重量です。プロは昔も今もグリップ重量(手元重量)はほとんど変わっていません。ヘッドが木製からチタンになっても、グリップの重さは50g前後のままです。対して、男性アマチュア向けドライバーの場合、グリップ重量が劇的に変わりました。重いのは従来通り50gありますが、軽いのは30gを下回っています。例えば、ゼクシオの最新モデル(8代目)のグリップ重量は27g、ちなみに前作のゼクシオ(7代目)もグリップ重量は37gとかなり軽くなっています。ちなみに、市販品を調べてみるとグリップ重量は40g前後というのが目立ちます。
では、なぜアマチュア向けドライバーのグリップは軽いモノが装着されることが多いのか? プロはドライバーに軽いグリップを装着しないのか?
この続きは明日説明しましょう~。
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