先週の国内女子ツアー、「伊藤園レディス」(グレートアイランドCC)では1打差の4位から出た横峯さくらが、4バーディ、ノーボギーの「68」で逆転し、通算10アンダーで今季4勝目、通算22勝目を挙げました。今大会の優勝賞金1620万円を加算して、今季獲得賞金は約1億1901万円。残り2戦となった賞金女王レースでも森田理香子を逆転し、トップに立ちました。
国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」は谷原秀人が3日目に奪った単独首位の座を守りきり、2010年「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」以来となる3シーズンぶりの勝利を飾りました。46インチの長尺ドライバーを使う石川遼は、最終日にスコアを伸ばすものの惜しくも1打差の2位。ワンツーフィニッシュをしたこの2人は、今週のワールドカップに日本代表として出場します。
さてさて、今日のテーマも長尺ドライバーの打ち方についてです。
女子ツアーで勝った横峯プロはプロの中でもかなり個性的なスイングの持ち主です。クラブヘッドは地面に近づくぐらいオーバースイングになっていますし、シャフトの向きも飛球線とクロスしています。いわゆるシャフトクロスな感じになっています。にも関わらず、彼女は今シーズンだけで4勝も挙げ、なおかつ賞金ランキングの1位に立っています。
では、強い=長尺に適したスイングなのかというと、どうなのか?
勝てば官軍ではありませんが、「横峯さくらのスイングに学べ」みたいな企画がゴルフ雑誌を賑わす可能性大ですが(実際過去に数度ありました)、少なくとも、オーバースイング&シャフトクロスなトップは46インチ以上の長尺には適しません。昨日、一昨日とこのブログでも詳しく書きましたが、オーバースイングもシャフトクロスもダウンスイングで振り遅れの原因になる形です。振り遅れやすいクラブを手にして、振り遅れやすいスイングをしてしまうと‥‥振り遅れないためにはかなりの体力と、かなりの調整能力が必要だからです。
オーバースイングやシャフトクロスで調整能力を高めるよりも、振り遅れづらいトップを作った方がはるかに少ない努力で、長尺を上手く使いこなせるようになります。大事なことなので繰り返しますが、46インチ以上の長尺に適したトップは‥‥
レイドオフ(トップでシャフトが飛球線よりも左を指す)
シャットフェース(トップでフェースが空を指す)
この2つの形です。もし、ゴルフクラブに取扱説明書を付けることができるのであれば、マーク金井はレイドオフ&シャットフェースを推奨します。たかがトップの形を思うかも知れませんが、トップの形が良ければ、ダウンスイングの形がも良くなるのです。対して、トップの形が悪ければ、ダウンスイングの形も必然的に悪くなってしまうのです。ゴルフはテークバックで90%以上が決まると言っても過言ではありません。
では、どうすればレイドオフ&シャットフェースのトップを作れるのか?
いくつかポイントがありますが、シャフトクロスになっている人には共通点があります。テークバックの途中やトップ付近で左手首が甲側にカクッと折れ曲がり、右ひじが大きく空いたフライングエルボーになっています。まずは、これを修整する必要があります。テークバックで左手首を少し手の平側に折ること、そして右ひじを少し絞り気味にできれば、レイドオフ&シャットフェースのトップを作りやすくなります。
おーっと、締切りの催促の電話が入ってしまいました。この続きは明日、説明しましょう~。
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僕作った新しい練習器具 スーパーシャット君販売を開始しました。自宅で練習できる練習器具です。シャットフェースも覚えられます。長尺ドライバーもこれで打ちこなせませす
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