マーク金井blog

2013年09月30日松山英樹に学ぶ ドライバーの飛ばしの極意!! その2

先週発売の週刊パーゴルフは表紙が有村智恵プロで、巻頭カラーは松山英樹プロ。松山プロのスイングについては、ドラコン選手の山崎泰宏プロと和田正義プロが、じっくりと解説してありました。文章量はけっして多くありませんが、非常に読みごたえのある記事でした。

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そして松山英樹の連続写真を見ればみるほど、今どきの道具(クラブ、シャフト)を非常に合理的に使い、それが飛びにつながっていることが確認できました。彼は、クラブ(シャフトを)実に効率良く使って飛距離を稼いでいます。

具体的に言うと、ひとつめのポイントはダウンスイング前半。切り返し直後にヘッドが低い。テークバック後半よりも、ヘッド3個分ぐらい低くなっています。これはタイガー・ウッズなどと同じで、ダウンスイング前半でヘッドが下がる(低くなる)と、タメ(手首のコック)深くなってパワーが蓄積されるだけでなく、シャフトが順しなりの状態(ヘッドが遅れた状態)が強くなり、これがパワーを蓄積することにつながるのです。

そしてふためのポイントはダウン後半からインパクト。

インパクト直後までハンドファースト~

インパクト直後までハンドファースト~

9コマ目の連続写真を見ると、シャフトが逆しなりを開始しています。逆しなりとは‥‥グリップよりもヘッドが前に出るよりにシャフトがしなり戻ることです。しなったシャフトがしなり戻ることでシャフトは力強く加速し、インパクトでこの加速(しなり戻り)を利用できると、ヘッドスピードが効率良くアップします。加えて、ヘッドの重さを効率良くボールにぶつけることができます。例えば、ヘッドスピードが同じです、しなり戻りを使えているのと使えてていないのとでは、ボール初速が結構変わり、飛距離も違ってきます。マーク金井はこのしなり戻りのことを「キックが入った」という表現をし、神田のスタジオで試打している時、インパクトでキックが入ると、弾道計測器が数値を叩き出す前に、「これは飛んだ~」などと口走ります。実際、キックが入った時は、確実に270ヤードの飛距離が出ています。対して、インパクトゾーンでキックが入らない時は飛距離が260ヤードを下回ってきます。

シャフトのキックが入るか入らないかでドライバーの飛距離は10ヤード以上楽に変わってくるのです。

松山英樹の場合、このシャフトのキックの入り方が実に見事。ダウンスイングでグリップが右腰辺りに下りてきたら、そこからヘッドが前に出るようにシャフトがしなり戻っています。そして、手首のコックがほとんどほどけていません。手首の使ってヘッドを走らせるのではなく、ハンドファーストの状態を保ったままシャフトを逆しなりさせています。実は、これこそがシャフトを上手く利用してヘッドスピードを上げる極意的な動きなのです。マーク金井はすでに55歳になっていますが、飛距離が落ちるどころか少し伸びています。筋トレのたぐいは一切していないのにボールが飛ぶのは、ハンドファーストの状態を維持してシャフトのしなり戻り(シャフトのキック)を発生させることができるようになったからです。

タイガー・ウッズをはじめ、多くのトッププロを教えているショーン・ホーリーは「インパクトはハンドファースト」ということを教えているそうですが、実はシャフトのキックを発生させるためには、ハンドファーストなインパクトが必要不可欠。ゴルフのアドバイスに、「手首を使ってヘッドを走らせろ」とか、「インパクトゾーンで手首のコックをリリースする」等というのがありますが、松山英樹をはじめプロの大半はインパクトゾーンで手首のコックをほどいてません。ドライバーであっても手首のコックが程よく保たれ、ハンドファーストな状態でボールを捕えています。そしてハンドファースト気味なインパクトでも振り遅れないのは、シャフトのしなり戻り(シャフトのキック)を上手く利用しているから。

ドライバーの場合、シャフトが逆にしなることで‥‥ヘッドがレベルブローに動いています。ハンドファーストに打つとボールが上がらないと思う人も少なからずいますが、シャフトの逆しなりを利用できればインパクトでロフトが減り過ぎることはなく、ロフトなりにボールを打ち出していくことができます。

アマチュアの場合、筋トレしても飛距離が思うように伸びないのは、インパクト前に手首のコックがほどけてしまい、それが原因でシャフトの逆しなりを利用できないことにあります。力強いインパクト、そして効率良くボールを飛ばしたいと思うならば、ハンドファーストの状態でインパクトを迎えること。そして、ハンドファーストを維持しながらシャフトの逆しなりを発生させてインパクトを迎えることです。

シャフトを逆しなりさせるコツについては、またこのブログでじっくり説明していきましょう~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

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