55歳になる10日前、業界初の生放送「フジクラスピーダー」のシャフト試打で自己最高飛距離、293.5ヤードが出ました。クラブのスペックは‥‥
ヘッド グローレ 9.5度(鉛で+2.5g)
シャフト フジクラ新スピーダー 569 フレックスS
スペック 46インチ(ヒールエンド計測) バランスD4
普段よりも1インチ長くしたことも記録更新に貢献しましたが、それにしてもボール初速が72.5m/sというのには驚きました。スピーダーはしなり戻るスピードが速いのが特徴ですが、タイミング良くしなり戻せたことが飛びにつながったと分析しています。
さて、今回もシャフトのしなり戻り(逆しなり)を上手く使うコツについて書きましょう。ビデオでツアープロ達のスイングを分析すると、ロングヒッターと呼ばれるプロほどハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えています。それでいて振り遅れていません。彼らに共通しているのは、若干ハンドファーストならがもながらもインパクトではシャフトが逆しなりをしている点です。そして、マーク金井もハンドファースト気味な状態で逆しなりを使つコツをつかんでから、ドライバーでヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びてきました。
ハンドファーストに気味の形で、
シャフトを逆しなりさせてインパクトを迎える
これがシャフトのしなりを使って飛ばすコツ(極意)ですが、コツの正体は左手の軌道と左手のブレーキにあります。ダウン後半からインパクトにかけて左手を体に引きつけながら下ろすこと、そして左手小指を締め込むことで左前腕を反時計回りにねじる。この動きがタイミング良くできると、左手の動きには急ブレーキがかかり、シャフトの逆しなりがタイミング良く発生します。
ただし、インパクトゾーンでシャフトを逆しなりさせるためには、その前提が必要なります。それは切り返し、そしてダウンスイング前半でシャフトを順しなりさせてさせておくことです。順しなりと言われてもピンとこないかも知れませんが、順しなりとはシャフトがしなってヘッドが遅れた状態のこと。いわゆるタメをキープしておくことができると、シャフトは順しなりをキープしやすくなります。そして、順しなりをキープすることで、インパクトゾーンでは強く逆しなりを発生させることができるのです。
逆に言うと、トップからダウンの切り返しでタメ(手首のコック)をほどいてしまうと、シャフトは順しなりしません。タメ(手首のコック)がほどけてしまうとシャフトは棒のようになってしまいます。そして棒のような状態になってしまうと、インパクトゾーンでシャフトを逆しなりさせづらくなるのです。
では、どこを意識すれば順しなり(タメ)を作れるようになるのか?
一般的には手首のコックをキープすることを教えるレッスンが多いですが、マーク金井がこだわっているのがヘッドの軌道。順しなりを作るコツは、トップからダウンの切り返しでヘッドを上に動かさないこと。テークバックの軌道よりもダウンの軌道の方がヘッドが下を通過する。これが上手くできるとシャフトは順しなりをキープしたままダウンスイングできます。手首のコックも保てるようになるのです。
シャフトを順しなりさせることもやさしい動作ではありませんが、体感できるドリルがあります。それがこれっ。
トップまで上げたら、下半身の踏み込みに合せてヘッドを下げていく。ヘッドを下げてからダウンを開始するのです。ボールを打つ必要はありません。とにかくゆっくりとしたシャドースイング(素振り)で、下半身主導で切り返しを開始。切り返した時にヘッドを少し下げる。そしてヘッドを下げてから腕を振り下ろすように心がけて下さい。このドリルで大事なことは、ヘッドが下がってからダウンを開始することです。
手首のコックがキープできていても、切り返し直後にヘッドが上に上がってしまうとシャフトの順しなりは弱くなります。ヘッドが上に上がった瞬間にシャフトの逆しなりが発生するからです。
シャフトはヘッドが遅れるようにしなるのが順しなり。
ヘッドが前に出ようとする方向にしなるのが逆しなり。
軽く振って見えるのにドライバーの飛距離が出る人は、本人が意識しているしていないに関わらず、シャフトを順しなりさせ、そしてシャフトを逆しなりさせています。シャフトを効率良く使っているから、ヘッドスピードが効率良く上がり、飛距離が出るのです~(▼▼)b
PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください