2020年、夏のオリンピックは東京での開催が決定しました。東京での開催はなんと56年ぶり。前回は1964年開催。マーク金井は6歳でしたが、マラソンのアベベが裸足で走っている姿、女子バレーが金メダルを取った瞬間、そして柔道の無差別級でオランダのヘーシンクが優勝した瞬間をのテレビで観たのを今でも覚えています。当時はもちろん白黒テレビ。金メダルの色がゴールドだということを知ったのは、次のメキシコオリンピックの時でした(笑)。
あと7年後に東京で夏のオリンピックが開催されるわけですが、7年後と言えばマーク金井は61歳。還暦越えになっていますが、ドライバーの飛距離は260ヤードをキープできそうな手応えがあります。シャフトを上手く使えるスイングのコツらしきモノがつかめているからです。
先週金曜日に業界初の生放送「フジクラスピーダー」のシャフト試打に出演しましたが、その時、スピーダー569で293.5ヤードが出ました。これは人生最高飛距離。神田のスタジオで使っている計測器(フライトビジョン)で290ヤードを一度も超えたことがなかったので、自分でもビックリしました。
ボール初速が72.5m/sというのも自己最高記録でした。どうしてこんな記録が出たかというと、シャフトを上手く使えたからです。そのこのコツとは、
若干ハンドファースト気味な状態でインパクトを迎える
ことです。アイアンはハンドファーストに打つが常識ですが、実はドライバーでもハンドファースト気味にボールを打った方がシャフトの逆しなり、正確にはシャフトのしなり戻りを上手く利用でき、それがヘッドスピードを効率良く上げることにつながるのです。
恐らく、多くのアマチュアは「ハンドファーストに打ったら振り遅れるだけ」だと思うでしょう。しかし、ビデオでツアープロ達のスイングを分析すると、ロングヒッターと呼ばれるプロほどハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えています。それでいて振り遅れていません。彼らに共通しているのは、若干ハンドファーストならがもインパクトではシャフトが逆しなりをしている点です。そして、マーク金井もハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えるコツをつかんでから、ドライバーでヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びてきました。
対して、アマチュアのスイングを分析すると、ほとんどの人はインパクト前に手首のコックが完全にほどけています。そして、インパクトでは左手首が甲側に折れています。インパクト前にシャフトの逆しなりが発生しているため、インパクトではシャフトが動いてません。しなり戻るエネルギーがゼロ。シャフトが棒の状態でボールをヒットしています。アマチュアの場合、シャフトがしなり戻るパワーを使えないから、一生懸命振ってもヘッドスピードが上がらないし、飛距離も出ないのです。また、インパクトのかなり手前でシャフトが逆しなりしているスイングだと老化とともに飛距離がガクンと落ちてきます。
では、なぜハンドファーストに気味の形でも、
シャフトのしなり戻りが発生するのか?
コツは左手の軌道と左手のブレーキにあります。ダウン後半からインパクトにかけて左手を体に引きつけながら下ろすこと、そして左手小指を締め込むことで左前腕を反時計回りにねじる。この動きがタイミング良くできると、左手の動きには急ブレーキがかかります。左手の動きに急ブレーキがかかるとその反動でシャフトの逆しなり(しなり戻り)が発生した状態でインパクトを迎えることができるのです。クルマを運転中、急ブレーキを踏んでしまうとその反動で頭がフロントガラスにぶつかりそうになりますよね。これと同じです。左手小指の締め込みで左手の動きに急ブレーキをかけることができると、その反動でシャフトが逆にしなるのです。そして、シャフトが逆にしなれば、ハンドファースト気味な形でも振り遅れないでインパクトを迎えられます。
言葉にすると難しくなりますが、コツさえつかめばシャフトを逆にしならせることは誰にもできます。もちろんコツをつかむのは簡単なことではありませんが、ドリルを重ねることで会得できます。マーク金井がよくやるドリルは3つほどありますが、そのひとつがこれっ!!
インパクトの手前で寸止めするドリル。ボールが当たる直前でヘッドを止めますが、止める時まで手首のコックをキープしておきます。これをやると左手小指を締め込む感じ、左手にブレーキをかける感じがつかめてきますよ~。
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PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください