一昨日は生まれて初めて生放送でシャフトの試打をやりました。ユーストリーム中継で約1時間。フジクラから発売される新スピーダーを神田のスタジオで打ちました。共演者から「チョロ打つんですか?」なんて野次も何のその。カメラが回っているといい意味で緊張を味わえ、なんと人生最高の飛距離が出ました。樂天の田中将大投手の記録に比べれば足元にも及びませんが、野球選手ならばすでに引退している年齢でドライバーの飛距離が伸びたことは、非常に嬉しい限りです。
ちなみに撮影後に、スチールシャフト装着のパーシモンドライバーで飛距離を計測してみたら‥‥マン振りしても250ヤードに全然届きませんでした。必死のパッチで打って245ヤード~(笑)。ドライバーは劇的な進化を遂げているのが再確認できました。ただし、進化したクラブの性能を引き出すためには、ゴルファー側の努力もそれなりに求められます。クラブとの付き合い方を間違うと、進化の恩恵を受け取る度合いが減ってしまいます。スイングもしかり。クラブが求めるスイングをするかしないかで、進化の恩恵を受け取る度合いが大きく変わってくるのです。
さて、今日もレベルアップ、飛距離アップにつながるクラブの選び方についてお話します。ゴルフクラブはゴルファーに有形無形の影響を与えますが、そのひとつにシャフトの硬さ(フレックス)があります。硬いシャフトを使うか、軟らかいシャフトを使うかで、ゴルファーのスイングは目に見えて変わります。
硬いシャフトのメリット
ヘッドスピードが上がる(力む分だけ)
操作性が良くなる(球筋を打ち分けやすい)
低く抑えた弾道を打ちやすくなる
硬いシャフトのデメリット
力みやすくなる
トップからダウンで打ち急ぎやすくなる
アウトサイド・インの軌道になりやすい
ボールが上がりづらくなる
硬いシャフトが力みやすい(ヘッドスピードが上がりやすい)のは、ゴルファーは切り返しでシャフトをしならせようとして、無意識に力が入るからです。また、硬いシャフトは総じて先端側が硬いために、インパクトでロフトが増えづらくなって弾道が低くなります。対して、軟らかいシャフトは‥‥
軟らかいシャフトのメリット
切り返しで打ち急ぎを解消できる
ゆったり切り返せる
アウトサイド・インの軌道を解消できる
(インサイドから振り下ろせる)
高い弾道を打ちやすくなる
軟らかいシャフトのデメリット
ヘッドスピードが上がりづらい
シャープなテンポでスイングしづらい
操作性が悪くなる
低く抑えた弾道を打ちづらい
硬いシャフトを使った時と逆のことになります。アナライズには2000人以上のゴルファーのスイングがデータとしてありますが、ほとんどのゴルファーがシャフトの硬さを変えるとスイングに変化が生じます。特に顕著に出るのがヘッド軌道とスイングのテンポ。テンポマスターというムチみたいに軟らかいシャフトのドライバーでスイングしてもらうと‥‥95%以上のゴルファーは
何も言わないのに、勝手にゆっくり振ります。「シャフトが折れそう」とか口にする人もいて、普段よりもゆっくり丁寧なスイングになるんです。
そして、テンポマスターで打った時のスイングをビデオで録画すると、ヘッド軌道に変化が出ます。長年アウトサイド・イン軌道に悩まされているゴルファーもヘッドがインサイドから下りるようになるのです。シャフトが極端に軟らかいと、切り返しで間が生まれ、それがヘッドの軌道を変えてしまうのでしょう。テンポマスターを振ってもらうと、皆さん「気持ち悪い」と口にしますが、
その違和感とは裏腹に軌道が良くなることにも驚かれます。
もちろん、軟らかいシャフトはメリットばかりではありません。ゆったり振る癖が付くので、普通のクラブに戻した時もヘッドスピードがダウンするリスクが付きまとってきます。薬に副作用があるのと同じで、クラブにも副作用があるのです。
おーっと、取材の時間が迫ってきました。この続きは明日書きましょう~。
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