人間は最初に使った道具、使い慣れた道具こそが「自分にピッタリ合った」道具だと思い込むフシがあります。パソコンしかり、携帯しかり、デジカメしかり、ゴルフクラブしかり、シャフトしかり‥‥
マーク金井はガラケーとiPhone5を併用していますが、iPhoneを使いはじめの頃はフリック入力が上手くできませんでした。携帯のテンキーでメールを打つのに慣れていたため、指を上や左右、下にスライドさせる感覚がどうにも馴染めなかったのです。しかし徐々にフリック入力に慣れてくると、今度はガラケーの文字入力が面倒臭くなってきました。同じキーを何度も押さないと打ちたい文字が出て来ない‥‥というのが‥‥なんともかったるい感じになってきたいのです。iPhoneでフリック入力に慣れのに要した時間はおおよそ3ヶ月ぐらいです。
さて、今日もクラブの選び方についてです。大事なことなので繰り返しますが「自分にピッタリ合ったクラブ」を求めるほど、ゴルファーはクラブ選びの選択肢が非常に狭くなります。今まで使い慣れたクラブと同じようなクラブを求めることになります。その結果、スイングに好影響を与えるクラブを手にする確率がグンと下がってしまいます。
では、何をよりどころにクラブを選べばいいのか?
結論から先に言うと、先入観に囚われないでクラブを選んで下さい。例えば、やってほしくない先入観とは‥‥
年を取って体力が落ちた→→→軽くて楽なクラブにしよう
人並み以上に体力がある→→→硬いシャフトにしよう
ボールが高く上がり過ぎる→→ロフトを減らそう
クラブで飛距離を伸ばしたい→長尺ドライバーにしよう
こんな感じのことが、クラブの選びの先入観です。いずれも的を射たようなことですが、実は、この常識が当てはまらないことも多々あるのです。例えば、老化を見越して非常に軽いクラブを買うと、老化を促進する結果になる恐れもあるのです。非力になってもクラブはある程度重さが合った方が、スイングに良い影響を与え、老化による飛距離の落ち込みを減らせる場合もあるのです。
マーク金井が考えるよりどころは変化です。クラブを変える意味は現状打破だと思っています。アウトサイド・インの軌道を矯正するとか、シャフトクロスを矯正するとか‥‥飛距離アップよりも、とにかく自分のスイングを変えることにあると思っています。急がば回れではありませんが、スイングが良い方向に変化すればヘッドスピードは上がりますし、ミート率も良くなります。結果、ゴルファーのレベルが上がれば、飛距離も必然的に伸びてくるからです。
クラブを選ぶ(クラブを換える)タイミングというのは、自分を変えたいという時にやるべきことです。自分を換えたい時にクラブを換えて、そして自分を変化させるのが理に叶っているし、上達にもつながるのです。
では、どんなクラブを使えば自分を変化させられるのか?
スイングに影響が出る要素をざっと上げると‥‥
重さ(シャフト重量、ヘッド重量)
硬さ
長さ
重心距離
重心深度
重心アングル
重心の高さ
フェース向き
ロフト
という要素があります。クラブが及ぼす影響についてはこれまでのブログでも書きましたが、スペックが変わればスイングも変わります。自分が変わりたくない人にとっては違和感が強く発生しますが、違和感があるクラブを使うことでスイングは変わるのです。
例えば、重さ。軽いクラブと重いクラブにはそれぞれメリット、デメリットがあります。
重いクラブのメリット
手打ちを防止できる
テークバックで体をしっかり使える
トップが大きくなる
ゆっくり切り返せる
軌道が安定する
打ち急ぎのミスを防止できる
タイミングが取りやすい
重いクラブのデメリット
オーバースイングになりやすい
シャープにスイングしづらい
ヘッドスピードが上がりづらい
フィニッシュまで一気に振り切りづらい
自分が何を求めるかで、重さに対する考え方が変わるのです。例えば、老化によって体が硬くなってテークバックが浅くなりやすい人の場合は、クラブを軽くするとますますテークバックが浅くなる危険性があります。対して、クラブを少し重くしたら、クラブの重さを利用してトップが大きくなる(浅くなるのを防止できる)のです。
おーっと、撮影の時間が迫ってきました。明日は軽いクラブのメリット、デメリットについて説明しましょう~。
PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で品薄~!!です。ハンドファーストに構えやすく打ちやすく設計されています。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください
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