今週21日は月刊ゴルフ雑誌の発売日、月刊ゴルフダイジェスト、ワッグル、そしてゴルフクラシックが出ました。そして一昨日の木曜日にはアルバが発売されています。マーク金井も欠かさずゴルフ雑誌をチェックしてますが、今回注目したのがゴルフクラシックの「アイアンのヘッドデータ」特集。10年以上続く長寿企画ですが、数値(計測値)でクラブの性能をチェックできるのはものすごくありがたいです。理由は単純、クラブヘッドを単体で入手するのは大変だし、ましてはヘッドを1個1個計測するのはものすごく手間がかかるからです。
では、アイアンのヘッドデータはどこをどうみれば、クラブの性能を伺い知ることができるのか?
ゴルフクラシックでも丁寧が解説がなされていますが、その前に知ってほしいことはがあります。それは「やさしさ」の定義。ゴルフクラブは「やさしい」というキーワードが頻繁に使われますが、「やさしい」というのは非常に抽象的な言葉です。辞書で調べてみると‥‥
「易しい」(やさしい、やさしさ)
形容詞。たやすい。わかりやすい。反対語は難しい。
要するに「やさしい=簡単」ってことになりますが、ゴルフの場合、一般的には「ミスに対して寛容」というのも「やさしい」と同義語になっています。その証拠にやさしさをアピールするクラブには、スイートエリアが広いとか、ミスヒットに強いというキーワードが広告コピーに使われています。では、アイアンにおけるやさしさとは何なのか? ゴルフの腕前によってもやさしさの定義は異なります。ゴルフが上手くない人にとって求めるやさしさと、ゴルフが上手い人にとって求めるやさしがが違うからです。
まずは、ゴルフが上手くないアマチュアの場合、やさしさを見極めるチェックポイントは‥‥
スイートエリアが広い(芯を外しても飛ぶ)
飛距離が出る
ボールが上がりやすい
捕まりが良い(スライスが出づらい)
ダフっても飛ぶ
トップしても上がる
要するに‥‥
たやすく飛んで
たやすく上がって
たやすく捕まって
たやすくグリーンに乗る
というアイアンが、多くのアマチュアにとってやさしいアイアンになります。
そして、これらがすべて満たされてしまうアイアンを手にすると、ゴルフが上手いアマチュア、そしてプロは「やさし過ぎる」なんて言葉を口にします。マーク金井的には「やさし過ぎる」というのは最高の褒め言葉だと思いますが、何故かゴルフが上手くないアマチュアの中には、この「やさし過ぎる」クラブを毛嫌いする人が少なからずいます。
では、計測スペックのどこを見れば、やさしさの度合いを具体的に伺い知ることができるのか?
スイートエリアの広さについては、以下の項目で分かります。
見た目にヘッドが大きい
重心距離が長い(40ミリ以上)
慣性モーメントが大きい(2800gcm2)
重心深度が深い(6ミリ以上)
(数値は5番アイアン)
この4つの要素が大きいほど芯を外して打っても距離が落ちませんし、ヘッドがブレにくい分だけ方向性が安定します。ちなみに見た目にヘッドが大きいというのを加えているのは、「人は見た目が9割」と同じ理屈。みために大きいヘッドは何となくやさしく感じ、安心感が増してくるからです。
2013年モデルのアイアンで、この4つの数値が大きいのは‥‥
重心距離 35.6mm
慣性モーメント2785gcm2
重心深度13.4mm
フォーティーンTC-330
重心距離 37.1mm
慣性モーメント2372gcm2
重心深度7.7mm
ピンG25
重心距離 44.5mm
慣性モーメント2801gcm2
重心深度4.9mm
ゴルフクラシック10月号から(全て5番アイアンのデータ)
ミスに対するやさしさをを求めるならば、この3モデルがぶっちぎりに高性能です。手前味噌ですが、リンクスのSSアイアンは重心深度が13.4ミリ。これは普通のアイアンの2倍以上あります。リンクスSSアイアン、練習場では性能差が分かりづらいですが、コースで使うとその差は歴然。ゴルフ雑誌、EVENの担当者は、このアイアンで生まれて初めて100を切りました~。
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PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターのセカンドロットが売り切れました。次は8月末に50本だけ再入荷します。今ご予約いただけすと、予約特典が付きます。数に限りがありますので、ご予約お願いします。