連日連夜、TBSで放送されている世界陸上。陸上競技の多くは走ったり、跳んだり、放り投げたりです。室伏選手のハンマー投げしかり、ボルトの100m走しかり、自分の体をいかに上手く使うかで記録が出たり出なかったりします。
そんな陸上競技ですが、唯一ゴルフと非常に似ているなと思ったのが、昨夜観た女子棒高跳び。ロシアのイシンバエワが4m89cmを唯一クリアして金メダルに輝きましたが、棒高跳びの棒がゴルフクラブのシャフトのように見えました。棒のしなり具合、そして棒のしなりを使って人が持ち上げられる様を見ると‥‥棒高跳びは他の陸上競技とは違い、道具の依存度が非常に高い感じがしたのです。どんなに能力が高い選手でも、棒のセレクトを間違えば記録更新は難しいと感じました。
さて、今日もシャフトについて書きます。昨日のブログでは、シャフトを変えると弾道が変ると書きました。大事なことなので繰り返すと‥‥
シャフトを変えれば、
弾道の高さ
捕まり
スピン量
という3つの要素を変えることが可能です。シャフトで飛距離アップを狙うなば、この3つの要素が理想的な数値になるようなシャフトを選択する。多くのアマチュアゴルファーは飛びに最適な弾道を打っていません。飛距離をロスする要素が何らかあります。そのロスする要素をシャフトで改善することができれば、リシャフトで飛距離アップを狙えます。
そしてシャフトというのは、弾道に影響を及ぼすだけでなくスイングにも少なからず影響を及ぼします。誤解を恐れずに言えば、ハンデが少ない人も、ハンデが多い人もシャフトを変えればスイングが変ります。変る度合いはゴルファーによっても異なりますが、シャフトを変えるとトップの大きさや、ダウンスイングの軌道に変化が出てくるのです。
では、シャフトはスイングのどこをどう変えてくれるのか? これも現状のシャフトのとの比較になりますが‥‥
シャフトを重くすると→トップ位置が深く(大きく)なりやすい
シャフトを軽くすると→トップ位置が浅く(小さく)なりやすい
シャフトを重くすると→手打ちになりづらい
シャフトを軽くすると→手打ちになりやすい
シャフトを重くすると→テンポがゆっくりになりやすい
シャフトを軽くすると→テンポが速くなりやすい
シャフトを硬くすると→スイングスピードが速くなりやすい
シャフトを軟らかくすると→スイングスピードが遅くなりやすい
シャフトを硬くすると→力みやすい(力を入れやすい)
シャフトを軟らかくすると→力みづらい(力が入れづらい)
シャフトを硬くすると→切り返しで上半身が開きやすくなる
シャフトを軟らかくすると→切り返しで上半身が開きづらくなる
シャフトのしなりが大きいと→ゆったり振りたくなる
シャフトのしなりが小さいと→シャープに振りたくなる
シャフトの手元側が硬いと→タメがほどけやすくなる
シャフトの手元側が軟らかいと→タメを作りやすくなる
ざっと上げると、シャフトが変るとこんな風にスイングに影響が出ます。そして、今までとしなり方が異なるシャフトを使うと、ほとんどのゴルファーは違和感を訴え、「振りづらい」「扱いづらい」とコメントを残します。しかしながら、ビデオでスイングを分析すると、ゴルファーのコメントと実際のスイングとの間には大きな隔たりが生じることが珍しくありません。
おーっと、連載原稿の締切り時間が迫ってきました。この続きは明日、説明しましょう~。
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