マーク金井blog

2013年08月05日全英女子で「9」の大叩きをした宮里藍に学ぶ、トラブル時のスコアメイク戦術~

スコットランドのセントアンドリュース・オールドコース(6672ヤード、パー72)にて開催された今年の全英女子オープンステーシー・ルイスが優勝しましたが、

最後までもつれた全英女子オープンを制したステーシー・ルイス 写真はGDOより転載 GDOではJJ田辺撮影の全英女子オープンフォトギャラリーやってます!←クリック

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マーク金井の記憶に残ったのが2日目の13番ホール(パー4)です。このミドルで宮里藍ちゃんは1ホールで「9」の大叩き。これで79と大きく崩れてしまい、通算4オーバーの83位で予選落ちしました。
新聞報道によると、宮里プロは「ミスが続いてうまく切り抜けられなかった。12番のボギーの後でダブルボギーでもいいと割り切れなかった。判断ミス」とコメントを残しています。プロが1ホールで5オーバー。OBを1発も打たないでここまで叩くことはめったにありませんが、これがゴルフの怖さです。

そこで今回は、大叩きに陥る典型的なパターン、そして大叩きを防ぐ戦術について書きましょう。

まずは、宮里プロのプレーぶりを振り返ってみます。セントアンドリュースの13番は6番の折り返しホール。407ヤードでパー4。右サイドはOBが続き、左サイドにはバンカーが数多く並んでいます。マーク金井はオールドコースを3度回っていますが、フックが持ち球だと右のOBが気になるホールです。そして右を嫌がって打つと引っかけて左のバンカーに入りやすくなっています。

宮里プロはこのホールでバンカーから何と4打も費やしています。ティショットをバンカーに入れ、第3打を再びバンカーに入れてしまい、そこから脱出に3打を費やしています。6オンしてそこから3パットして9を叩きました。

まるでバンカーが苦手なアマチュアのようなプレーぶりでしたが、セントアンドリュースでは、プロでもこういうことが珍しくありません。セントアンドリュースのバンカーは小さくてアゴが高い。スタンスさえまともに取れないバンカーが多数あるからです。加えて、フェアウェイは凸凹でうねっています。バウンド次第ではナイスショットがバンカーまで転がることがしょっちゅうあるからです。

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あの宮里藍でも・・ゴルフってコワイね。GDOより転載 撮影はJJ田辺 GDOの全英女子オープンフォトギャラリーは←こちらをクリック

宮里プロは、「ダボでもいいと割り切れなかった」とコメントしてますが、まさにこの「言葉」が大叩きを招いているのです。11番のボギーを叩いたことが、自分で自分の首を絞めることになっているのです。世界を代表するプロと言えども生身の人間。前のホールでボギーを叩くと、次のホールで無理をするという「負のスパイラル」に陥ることがあるのです。そしてゴルフはミスを取り換えそうとすると、ミスが次々と連鎖して大叩きにつながるのです。

では、アマチュアが大叩きを防ぐにはどこをどう注意すれば良いのか?
基本は負のスパイラルに入らないショットを選択することです。例えば、ティショットをバンカーに入れたならば、ハザード(バンカー)からはとにかく1打で脱出できるクラブ、1打で脱出できる方向に狙いを定めてボールを打つこと。そしてティショットがバンカーに入った時点でダボを前提にプレーを組み立てることです。宮里プロは「ダボは避けたかった」と行ってますが、まさにこれが反面教師です。ダボを積極的に取ることを考えることが、大叩きを防ぐことにつながってくるのです。具体的に言うと、ティショットをミスしたら

パー3では3オン
パー4では4オン
パー5では5オン

これを意識して組み立てる。大叩きを避けるためにはあえてボギーオンを放棄するのです。これだけでかなりの確率で大叩きを減らせます。言い換えると、ダボオンを狙うまでは「安全第一」。サッカーで例えるならば我慢する時間帯。ミスを取り返すようなショットを選択しないこと。そしてダボオンを狙うショットがやさしい状況ならば‥‥積極的にプレーしましょう。

パー3では3打目で勝負し、

3オン0パット
3オン1パット
3オン2パット

のいずれかを狙う。ダボオンを意識しても3打目が上手く成功すれば、パーやボギーでも上がれるようになるのです。対して、2打目でギャンブルショット(リスクの高いショット)を選択してしまうと‥‥それが失敗したら3オンが出来ないどころが、4オン、5オンとなって心が折れます。結果、グリーンに乗っても3パットしたりすることになって、大叩きが出てしまいます。

大叩きを防ぐためには、ミスショットの直後のショットでは守備的なショット(リスクが低いショット)を選択することが基本であり鉄則です。そして、確実にフェアウェイにボールを運べたら、ダボオンを狙うショットではピンに直接放り込むぐらいの強い気持ちでショットに臨む。守備の時間と攻撃の時間を間違えなくなれば、ティショットをミスしても大叩きを確実に減らせます。

(▼▼)b

PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパター。今週入荷予定でしたが、入荷が若干遅れております。ご予約いただきましたお客様、まことに申し訳ありません。今しばらくお時間いただけますと幸いです。8月15日にアナライズに入荷予定で、入荷次第、順次発送させていただきます。

 


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