数あるゴルフ雑誌の中でもっともマニアックな雑誌と言えば、月刊ゴルフクラシックでしょう。
1995年からクラブヘッドの計測データ、シャフトの硬さの計測データを掲載しています。今年も8月号では2013年モデルのドライバーヘッドの計測データが詳細に紹介されています。マーク金井がゴルフクラブの数値に興味を持つようになったのも、ゴルフクラシックがきっかけです。
今年も8月号で2013年のドライバーが98モデルのヘッドが計測されています。計測項目は
体積
重量
慣性モーメント(左右方向)
表示ロフト
実測ロフト(リアルロフト)
ライ角
フェース角(フェース向き)
FP(フェースプログレッション)
重心距離
重心深度
重心高(スイートスポット高さ)
重心高2(有効打点距離)
重心角(重心アングル)
これらの数値を知ることでクラブの性能をほぼ把握できます。捕まりが良いのか、引っかかりづらいのか。上がりやすいのか、それとも上がりづらいのか。スピンがかかりやすいのか、低スピンになりやすいのかも読み取ることが可能です。90%以上のゴルフクラブは、数値と実際の弾道が一致します。マーク金井はこれまで1000本以上のドライバーを打ってきましたが、数値と実際の弾道が一致しなかったのは100本にも満たないです。
さて、このクラブのスペック(数値)。カタログにすべてが明記されることはありません。理由は定かではありませんが、ほとんどのクラブメーカーは重心位置、慣性モーメントの大きさ、そしてリアルロフトについては情報開示していないことが多いです。上記スペックで表記されていることが多いのは
ライ角
フェース角
重心角
ぐらいです。そしてこの3つのスペックはいずれも捕まりに影響が出る要素。クラブメーカーの多くは「捕まるか、捕まらないか」についてスペックについては、わりと積極的に数値を公表しています。
ではマーク金井はどのスペック(数値)を真っ先に見ているのか?
ドライバーの場合、真っ先にチェックしているのは表示ロフトとリアルロフトのギャップです。わざわざギャップと書いたのには意味があって、このギャップが大きいか小さいかで、ドライバーのキャラクターが見えてくるからです。
例えば、表示ロフトが10.5度でも、モデルによってはリアルロフトが13度以上あったり、モデルによっては10度未満のモデルがあるからです。そして、リアルロフトの数値が大きいか小さいかで、ボールの上がりやすさがガラッと変ってくるからです。今回、ゴルフクラシックで計測した98モデルのヘッドに関して言うと、10.5度表示のヘッドでは
一番リアルロフトが多いのは、
アメリカン倶楽部 デカタンスピード リアルロフト13.6度
一番リアルロフトが少ないのは、
ジョーズスピリッツ モノGT455 リアルロフト9.5度
表示ロフトが同じでも、計測値では最大4.1度もリアルロフトが異なっていました。ここまで数値が異なってしまうと、もはや表示ロフトというのは形骸化していると言ってもいいでしょう。そして、ゴルファーがドライバーを選ぶ場合、表示ロフトを鵜呑みにしてしまうと「クラブ選び」を勘違いしてしまうリスクが非常に高くなります。ちなみに、今年計測されたヘッドを見ているいと、以前に比べると表示ロフトとリアルロフトの差が縮まっている傾向があります。10.5度の場合で言うと、リアルロフトは10.5~12度ぐらいに収まっているモデルがかなり増えています。
では、なぜ表記ロフトとリアルロフトの数値が合わないのか?
この続きは明日、じっくり説明しましょう~。
(▼▼)b
PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして正しいハンドアクシンを会得できるからです~。
ご興味ある方は↑写真をClick!