マーク金井blog

2013年06月08日ダウンスイングにおける左手の正しいハンドアクションとは!?

ダウンブローとは何か?

主にアイアンでスイングした時に、ヘッドが最下点を迎える手前でボールをヒットする打ち方のことです。ゴルフ場で打った時にはボールの先からターフが取れるヘッド軌道のことですが、アマチュアの多くはこれができません。ターフを取ろうとすると、大抵はヘッドがボール手前の地面に接地し、ダフり気味のショットになります。

では、どうすればダウンブローが体得できるのか?

マーク金井は左手のハンドアクションが重要だと思っています。アマチュアの多くはダウンの開始とともにフェースが開く方向に左前腕がねじれています。ダウンスイングで左前腕が時計回りにねじれてしまうために‥‥
こんなフェースが開いてしまい、その結果、インパクトでもフェースが開きっぱなしならばスライスやプッシュアウト、インパクトで強引に右手でフェースを返すと今度は引っかけ。たまたまタイミング良くフェースが戻った時だけ、ボールが気持ち良く真っ直ぐ飛んでくれます。
では、この悪循環から抜け出すにはどうすれば良いのか?
いくつか練習法がありますが、マーク金井が勧めているのは巨大アイアンを使っての打球練習。ティアップしたテニスボール大のスポンジボールを、この巨大アイアン(正式名称、XLアイアン)で打ってもらいます。

これでボールを打つと、テークバックではフェースをシャットに使わないとボールは真っ直ぐ飛んでくれません。フェースを開いてしまうと元に戻り切らないからです。そして、ダウンスイングからは左前腕を反時計回りにねじっていきながらインパクトを迎える。これでフェースはスクエアに戻り、巨大アイアンでも安定してボールを真っ直ぐ飛ばせるようになります。
もうひとつお勧めなのがゴルフの竪琴を使ってのシャドースイング。右手が上に、左手が下になるようにクラブを握ったら、これでゆっくりスイング。
ダウンからインパクトにかけては竪琴の柄の部分が左手首の内側にくっつけることを意識するのがポイントです。左手首を手の平側に折り曲げると、柄の部分は左手首の内側にくっつきますし、フェースを開かないで下ろしていけます。

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竪琴の取っ手の部分が、左手首内側にくっついている

そして、柄の部分を左手首の内側にくっつけたままインパクトを迎えると

アイアンは手元先行でロフトを減らして打つクラブ

アイアンは手元先行でロフトを減らして打つクラブ

こんな感じでハンドファーストなインパクトの形が作れます。ハンドファーストになっていますが、フェースは開きません。ロフトが少し減った状態で、フェースがスクエアになっている。この形でインパクト迎えることができると、インパクト後に手首がリリースされます。これでヘッドの軌道はダウンブローになり、ボールの先のターフを取れるようになってくるのです。
アドレスはインパクトの再現というセオリーがありますが、ことクラブのポジションにおいてこの常識はまったく当てはまりません。ツアープロのインパクト画像を観察すると、すべての選手はアドレスよりもインパクトの方がハンドファーストになっていますし、アドレスよりもインパクトの方がクラブのロフトが減っています。

タイガー・ウッズのアイアンのインパクト

タイガー・ウッズのアイアンのインパクト

対してアマチュアの90%近くは、アドレスよりもインパクトの方が逆ハンドファーストになり、アドレスよりもインパクトの方がロフトが増えています
要するに、プロとアマチュアのインパクトの形というのはまったく正反対なのです。加えて、アマチュアがハンドファーストのインパクトの形を作れないのは、クラブにも少なからずあります。日本製アイアンの多くは、アドレスのしやすさ、練習場の人工マットで打った時のヘッドの抜けの良さを意識しているのでしょう。ダンロップのゼクシオを筆頭に、多くのアイアンはソールにバンス角がほとんどありません。7番アイアンでもバンス角が0度だったり、あってもバンス角が1~2度と少ない。バンス角が非常に少ないアイアンは(バンス角が強いアイアンに比べると)、インパクトでハンドファーストに打ちづらい特性があるのです。

ウエッジ同様、アイアンも上手くハンドファーストでボールを捕えるのには、フェースで捕える感覚よりも、ソールで捕える感覚が求められます。バンス角を上手く利用してソールでボールを捕える。この感覚がつかめてくるとアイアンショットは飛躍的に良くなり、プロのようにダウンブロー軌道でボールを捕えることが意図もやさしくなってくるでしょう。
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PS.

ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身体の動き、そして今どきのクラブに対応できるスイングが身に付けられるからです~。


カテゴリー ゴルフの竪琴, スイング、ゴルフ練習法

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