マーク金井blog

2013年05月28日アマチュアに非常に多いシャフトクロスの矯正法~

先週の土曜日と日曜日、千葉県の藤ヶ谷CCにてアマチュア120人のスイングを動画に収めてきました。アマチュアのスイングは十人十色と言われてますが、統計を取ってみると「嘘でしょ!!」ってぐらい共通項がありました。その典型が‥‥トップでのシャフトクロス。120人中、90人以上の人が、トップでシャフトが飛球線よりも右を指しています。対して、プロアマ大会に出場したプロ60人のトップを観察すると、シャフトクロスになっている選手はほとんどいませんでした。プロとアマチュアのスイングの違いはいくつかありますが、もっとも象徴的なのがトップでのシャフトの向き。プロの場合は、飛球線と平行、もしくは飛球線よりも左を指すレイドオフになっています。対して、アマチュアの大半はシャフトが飛球線よりもも右を指すシャフトクロスになってしまっています。

 

シャフトクロスになる原因はいくつかありますが、データ分析をしてみて分かったことがあります。テークバック前半でヘッドをインサイドに引き過ぎる人ほど、トップでシャフトクロスの度合いが強くなっています。作用と反作用の関係だと思いますが、必要以上にインサイドに引くほど、テークバック後半ではクラブを担ぎ上げる感じなってしまい、クラブが暴れた感じになってシャフトクロスになっています。ひとつの間違ったアクションがもうひとつの間違ったアクションを引き起こしているのです。
もうひとつは、トップ付近での右手の使い過ぎ(いわゆる力み)。シャフトクロスになっている人に共通しているのは、トップ付近で右手、右ひじに力が入り、トップで右ひじが大きく空いたり(フライングエルボー)、右手首が伸びて(左手首が甲側に折れて)います。右手に力が入り過ぎるために、トップ付近でシャフトがグイッとシャフトクロスの方向に大きく動いています。そして困ったことに、シャフトクロスのトップを作ることがダウンスイング開始のきっかけになっています。

「トップをコンパクトにしようと思ってテークバックしても、動画チェックするとイメージよりも大きなトップになってしまっている」という人が多いですが、そうなるのはきっかけが作れないと、ダウンを開始できないからです。
では、どうすればシャフトクロスからスのトップから抜け出せるのか?
ひとつはテークバック前半でヘッドや手元をインサイドに引かないことです。目安としては、最初の50センチぐらいは手元もヘッドも真っ直ぐ引く。インに引く癖がついている人の場合、ヘッドが外に上がるぐらいでちょうどいいでしょう。iPhoneやスマホで自撮りしながら、軌道をチェックしましょう。
グリップが右腰に達した時、シャフトは「地面と平行、飛球線とも平行」になてるのが正しい軌道です。
テークバックの中盤から後半にかけては、手首の使い方と右ひじの使い方が、シャフトクロスを修整する鍵を握っています。具体的に言うと、コックした時に左手首を甲側に折らない。左手首をやや手の平側に折ることを意識して下さい。そして、右手首を甲側にグイッと折り曲げる。右手は出前持ちをするような感じで手首が甲側に折れ曲がるとシャフトクロスになるのを防止できます。
右ひじに関しては、右ひじをガバッと大きく空けないこと。体に無理にくっつける必要はありませんが、右ひじは斜め下ぐらいを指すように心がけて下さい。
練習法としてお勧めなのがこれっ!!

 

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クロスハンド(左打ちのグリップ)でクラブを握ったら、それでテークバックしてみて下さい。クロスハンドだと左手首を手の平側に折り曲げやすく、右手首も甲側に折り曲げやすくなるはずです。右ひじも斜め下に向けやすくなるのが体感できるはずです。

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クロスハンドで手首を曲げる方向が分かってきたら、次にお勧めしたいのがゴルフの竪琴を使ったシャドースイング。

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こんな感じで‥‥

左手を下、右手を上にして竪琴を握ったらボールを打つつもりでテークバック。

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テークバックの開始とともに、竪琴の取っ手部分が左手首内側に触れるように心がけます。トップまで取っ手部分が左手首に触れる感じになれば‥‥左手首が甲側に折れません。シャフトクロスになる方向に手首が折れ曲がらなくなるので、シャフトクロスが解消されてきます。
シャフトクロスはゴルフの経験が長いほど修整が難しくなります。人間は慣れた動きが心地良いと感じ、不慣れな動きは心地悪いと感じる修整があるからです。なので、マーク金井はスイングを変える練習をする時は、一切、自分の感覚を頼りません。感覚で練習している限り、実際のスイングはまったく変らないということを嫌と言うほど経験しているからです。
スイングを本気で変えたいならば、ボールを打つことよりも、とにかく違和感と上手く付き合うことです。そして、自分の動きをしょっちゅう動画でチェックすること。ゴルフのスイングを変えたい、シャフトクロスから卒業しあいと真剣に考えているならば、1に自撮り、2に自撮り、3と4も自撮りで、5も自撮りです~。

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カテゴリー ゴルフの竪琴, スイング、ゴルフ練習法

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