GDOのホットリストでも高い評価を得ていたピン。そのピンの最新モデルとなるのがG25。
ピンにはiとG、そしてアンサーの3つのブランドがありますが、その中でGシリーズは「やさしさ」重視。ヘッドの投影面積が大きくすることで見た目の安心感をアピール。そしてミスの許容範囲を広げるために、ヘッドの慣性モーメントの増大、重心位置を深くする設計がなされています。
G25についてはすでにGDOで試打レポートをアップしてますが、このドライバーの一番の特徴は「重ヘッド」。メーカー公称値は205g。カチャカチャ式なのでシャフトを抜いてヘッドを計測してみると‥‥
198.4g
看板に偽りがあると思うかも知れませんが、そうではありません。カチャカチャ式の場合、シャフト先端部分のスリーブがシャフトについたまま。ヘッドを計測する場合、脱着用のスリーブも含まれるのです。スリーブ重量は6gちょっとあるので、ボクが神田のつるやゴルフで購入したG25も実際のヘッド重量は約205gぐらいでしょう。これは市販ドライバーの中ではかなり重いヘッドです。国内メーカーのほとんどは200g以内です。
ちなみに、一番重いかというとそうではありません。何故かヘッド重量を公表しないテーラーメイドのR1(日本仕様)に比べると約2g軽い。市販で一番重いのは米国仕様のR1で、これはヘッド単体で約211g。ドライバーというよりは3Wに近い重さがあります。
G25はカチャカチャ式なので重心距離も計測可能です。スリーブが付かない状態での重心距離は44.5ミリ。スリーブを着けるとネック側の重量が少し重くなるので、重心距離は0.5~1ミリ短くなります。なのでスリーブが付くと‥‥
重心距離は44ミリ前後!!!!
でしょう。これは市販トップクラスの重心距離の長さ。重心距離は捕まりに影響が出るスペックで、ゴルフクラブは重心距離が短い方が捕まりやすく(ヘッドを返しやすく)、重心距離が長い方が捕まりづらい(ヘッドが返りづらい)特性があります。今どきの460CCドライバーの平均的な重心距離は38~41ミリぐら。それを考えるとG25はかなり捕まりづらい(ヘッドを帰しづらい)タイプです。弾道調整機能は付いてますが、スライサーよりもフッカーの方が扱いやすくドライバーです。
ちなみにノーマルポジションでのフェースアングル(フェース向き)は
-5.5度!!!!!!!
超オープンフェースですが、ここまでフェースが開くのには理由がちゃんとあります。ヘッドを計測する場合、ソールの座り具合が強く影響します。G25に限らず、最近のピンのドライバーはヘッドを座らせようとすると(ヘッドをポンと地面に置くと)、ゴロっとフェースが開きます。ソール形状が影響しているものと思われますが、この開き方が半端じゃありません。結果、フェースが大きく開き、フェースが開いた分だけロフトも増えてきます。フッカーを意識しているのかどうか分かりませんが、ヘッドをソールさせた時、ここまでフェースが開いてしまうと‥‥スライサーには構えづらくなってしまいます。
ロフトは表示9.5度に対して、リアルロフトは10.25度。アドレスすると、ロフトがかなり多いように見えます。12~13度ぐらいあるように見えますが、これはヘッドを座らせた時にフェースが開くようにゴロっと回転するから。リアルロフトはフェースをスクエア(フェース向き±0度)で計測します。G25の場合、5.5度開いたフェースを5.5度閉じて計測。このため、見た目よりもリアルロフトが少なくなってくるのです。
なので、G25をちゃんと使うにはちょっとしたコツがあります。フェースがスクエアになるようにグリップしたら、ソールを地面から少し浮かせてアドレスする。もしくはソールを地面に付ける場合、リーディングエッジ側だけを地面に付けて構える。こういう風に構えればアドレス時にフェースが大きく開きません。違和感が出づらく、ロフトが増えて見えすぎない分だけ弾道をイメージしやすくなります。ボクも、このG25を打つ時はリーディングエッジ側だけを地面に付け、フェースが開かないように(ロフトが増えないように)気を使いアドレスしています(笑)
おっと、シャフトのことを書こうと思ったら‥‥原稿の締切催促の電話が‥‥この続きは明日アップしましょう。
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