マーク金井blog

2024年08月12日超私的な考察  パー5で2オンを狙うことのメリットとデメリットとは!?

 

 

パリのオリンピックが昨日閉幕しました。日本は金メダル20個と、金メダルランキングは米国、中国に続いて3位。日本大会を除くと過去最高の金メダル数となったわけですが、種目別でもっとも金メダルが多かったのが男女のレスリングでした。

 

 

 

ゴルフに関しては、男子で松山英樹選手が銅メダル、女子では山下美夢有選手が4位。山下選手は16番までメダル圏内で戦ってただけに、、、、本人の悔しさは相当なものでしょう。特に、悔やまれるのが9番パー5でのダブルボギーと、16番パー3のダブルボギー。この2ホールでダボを叩いたことが、結果的にはメダルを逃した要因になっています。

 

 

 

ちなみに男子で優勝争いを演じていたj・ラーム(スペイン)も最終日にパー5でダボを叩いていますし、メダル争いを演じていたR・マキロイ(アイルランド)も最終日にパー4でダボを叩いています。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、ダボを叩くと優勝争い(メダル争い)から脱落するのを避けられません。

 

 

 男子、女子ともテレビ観戦していましたが、改めて感じたのがパー5の攻め方の難しさです。

 

 

 

 

特に2オンが狙えるパー5はイーグルを狙える反面、2オンに失敗するとトラブルに巻き込まれる確率が上がり、ボギーやダボが出やすくなります。

 

 

 

何故かと言うと、一般的にパー5のグリーン周りというのは難易度が高く設計されているからです。オリンピックが開催されたコースもしかりで、9番のグリーンはデコレーションケーキのような砲台グリーン。左右に外す深いとラフが待ち受け、おまけに左足下がりの傾斜。左足下がりの傾斜から砲台に向かって打つアプローチは難易度が高くなっています。

 

 

 

山下選手は2オンを狙って左に外し、アプローチはグリーンオーバー。返しのアプローチも寄らず。そこから3パットしてしまいダボ。パー5で2オンを狙って失敗したことが、もったいないダボを招いてしまったのです。

 

 

後から考えれば、2打目をレイアップして3打目勝負していれば、、、、山下選手はダボを叩くことはなかったでしょう。パーは担保され、バーディーの可能性もあったかと思いますが、分かっててもそれをさせてくれないのがゴルフです。

 

 

何故かと言うと、本人もコメントを残してますがティショット良くてフェアウェイキープ。2打で届くところにボールがあると、、、、グリーンを狙いたくなるという「欲」が出てくるからです。2打で届く距離からレイアップ(刻む)する選択をするのは、、、、直接グリーンを狙うよりも強い意志が求められるのです。

 

 

 

ここからは超私的な仮説ですが、山下選手の9番ホールのティショットがナイスショットでなければ(2オンを狙えない場所にあるなら)、恐らく、もったいないダボを叩かなかったと思います。2打目をアイアンでレイアップして残り100ヤード以内に運んでおけば、確実にパー、もしくはバーディーが取れていたのではないでしょうか。

 

 

 

誤解を恐れずに言えば、山下選手の9番ホールのもったいないダボはティショットがナイスショットしたことが引き金になったのかも知れません。

 

 

 

チャンスはピンチ。

 

 

ひょっとしたらチャンスなことが、、、実はピンチを招くというのがゴルフの面白さであり怖さではないかとオリンピックを観て改めて感じました。

 

 

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