新製品の発売が一段落したからでしょうか。ドライバーの「短尺化」など通常ならばマニアックだと言われるクラブのことが、SNSなどで急に話題になっているようです。ここへ来て、マーク金井のヤングタイマー関連動画も益々脚光を浴びているのではないでしょうか(笑)
ドライバーの「短尺化」を考える時、最も重要になるのが、これはそもそも「オルタナティブ」な提案だということ。最高の飛距離性能を求めて進化を続けてきた、最新ドライバーとは「別」の目的で考えられたティショットギアのカタチ(仕様)。それがビバ!短尺ドライバーであり、その用途で使うのにオススメなヘッドが「ヤングタイマー」モデルなのです。
整理をします。
①とにかく1ヤードでも遠くに、真っ直ぐに飛ばしたい!/最新大型長尺ドライバー
②170ヤードキャリーすればいい。とにかくフェアウェイを外したくない!/ビバ!短尺ドライバー
③大型ヘッドは苦手。でもできるだけ遠くには飛ばしたい!/最新ミニドライバー
④ドライバーだけが他のクラブとかけ離れた存在になっている状態を正したい!/最新軽量ヘッド&短尺シリーズ
長さは違いますが①と③は目的が同じです。
②と④は長さ的には似たようなものになりますが、目的は別になります。長尺 vs 短尺 という単純な構図ではないのです。大事なのは自分がどうしたいのか? やりたいことが違うから、違う道具が必要になるという考え方を持つことです。
東名高速を御殿場方面に向かって走っている時、右ルートにしようか左ルートに行こうかと迷うことがあります。それは上記クラブの①にしようか③にしてみようかと悩むのと同じこと。どちらを選べばより早く目的地に着くのか?ということです。この2つはリプレイス(代替案)的な選択肢になります。
一方、オルタナティブとは、、、
この選択をすれば御殿場ではなく、八王子や箱根に向かってしまう。終着地が全く違ってしまうような「別の道」なのです。
なぜ、この長さなのか、このヘッド体積なのか、このヘッド重量なのか、シャフトの重さなのか、このロフト角なのか? その組み合わせは「目的」によって違ってきます。
どうぞスペックに注目するのではなく、それぞれのクラブが「何を目的に」開発・考案された道具であるのか? そこに興味を持っていただきコンセプトに共感して「試して」もらいたいと思います。御殿場に行くはずだったのに、箱根に着いてしまってもマーク金井に責任はありません。
(書き手/高梨祥明)
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