先週の金曜日から日曜日まで、ゴルフフェア2024(JGF)が開催されました。アジア最大級のゴルフイベントということもあって連日、会場は大賑わい。大手メーカーの中には出展を控えるとところもありましたが、連日1万人を超える来場者があったそうです。
今回もレーザー距離測定器を販売するブッシュネルゴルフと、リンクスゴルフにてトークショーをやらせていただきました。この場を借りて、トークショー&ジャンケン大会にご参加いただきました皆様には深くお礼を申し上げます。
ブッシュネルのブースでは計測器を使う本当の意味について語り、リンクスのブースにては現在と50年前のアマチュアゴルファーのドライバーの飛距離について語ってきました。飛距離についてざっくり紹介すると、
50年前のアマチュアのドライバーの平均飛距離は185~200ヤード。
現在のアマチュアのドライバーの平均飛距離は200~215ヤード。
50年前のドライバーは木製のヘッドでスチールシャフト。長さは43インチ前後
現在のドライバーはチタンヘッド(金属)でカーボンシャフト。長さは45インチ前後。
50年前と現在とでドライバーはどう変わったと言うと、、、
ヘッドの体積が2倍以上になり、ヘッドの慣性モーメントも2倍以上になった
クラブの長さが2インチ伸びた
クラブ総重量は、60~80グラムほど軽くなった
フェースの肉厚が薄くなって反発係数が上がった
重心距離は約50パーセント伸びた
毎年のようにゴルフクラブ、特にドライバーはモデルチェンジがなされていますが、50年という長いスパンでクラブの進化(変化)を分析するとこのようになります。もちろん、シャフトも進化(変化)していますが、、、ヘッドに関してはこの5つの数値に集約されると思います。
では、これらの進化(変化)によってアマチュアゴルファーのドライバーショットというのは50年前よりも向上しているのでしょうか。
プロは50年前に比べるとドライバーの飛距離は50ヤード以上伸びています。対して、アマチュアゴルファーは、プロほどドライバーの飛距離は伸びてません。
この事実を受け止めるならば、50年前のドライバーよりも現在のドライバーはプロゴルファーにメリットが大きいドライバーであるとも言えます。
もちろん、クラブメーカーはプロだけでなくアマチュアの飛距離アップを実現すべくクラブを作っているのですが、残念ながらプロに比べるとアマチュアは進化の恩恵を大きく受けることはできてません。
では、なぜアマチュアゴルファーは進化したドライバーを使ってもプロほど飛距離を伸ばせないのでいるのか?
ゴルフクラブには電動アシスト付き自転車のように動力(モーター)の類いはついてません。そして、楽器と同じく、ゴルフクラブは使い手がどんな風に使うかで、パフォーマンスは大きく変わってしまう道具だからです。
誤解恐れず言わせていただくと、物理的に進化したクラブのパフォーマンスを引き出すには、ゴルファーも進化する必要があるのではないかと思ってます。この続きは近々、YouTube「マーク金井のオルタナゴルフ」にてじっくりと解説させていただきます。
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