マーク金井blog

2024年01月09日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第38回「最大飛距離に注目しない」

2024年がとにかくスタート。本年もアナライズblogに月に数回寄稿していきますので、よろしくお願いいたします。

 

 

さて、今年は主要人気ブランドからニュードライバーがリリースされるターン。魅惑のニューテクノロジーが登場して、購買意欲を刺激されること間違いなしです。

 

 

ウチはカーボン、ウチはフルチタン。さらに薄肉、さらに高初速。もっとミスにやさしく、もっと真っ直ぐに。新製品ですから「MORE」を誇るのは当然。ドライバーの場合はもっと!もっと!と「飛距離性能」をアピールしてきます。我々ゴルファーの興味も“何ヤード飛んだか”に集中するでしょう。

 

 

でも、今年はオルタナティブに、別角度からニュードライバーの進化を見つめてみてはいかがでしょうか?

 

 

それはどのモデルが「狙った方向に安定してボールを打ち出せるのか?」を基準にして、話題のドライバーシリーズを打ち比べてみるのです。

 

 

今はゴルフショップの試打ブースや練習場での試打会にもローンチモニターが設置されており、飛距離を数字で見ることができますが、注目すべきなのは最大飛距離ではなくきちんとフェアウェイの幅にボールが打てているかどうか。

 

 

そして、信じるべきは「最初の1球」の結果です。

 

 

どんなクラブでも打数を重ねれば、そのうちに「こう打てばいいんだ!」とコツみたいなものがわかってきて、計測上も私上最高のバカ当たりが出るものです。しかし、実際のラウンドではたった1球しか本番ショットの機会は与えられないのです。

 

 

 

私はマーク金井と新製品の試打ラウンドを何度も一緒に回った経験がありますが、マーク金井は試打であっても、同じ場所から2球続けてボールを打とうとはしませんでした。

 

 

 

それは、遊びでショートコースを回っている時も同じ。“その辺からもう一球打ってみてください”というリクエストにも「もう一周回ってきた時に打ちましょう」と、その場では断固2球打つことをしなかったのです。

 

 

 

その理由は「実際のラウンドでは、たった1球しか本番ショットの機会は与えられない」からです。

 

 

 

ゴルフはたった一つのゴルフボールを、様々なゴルフクラブで打ちながら進み、小さなホールにカップインさせていくスポーツです。

 

 

池や林、OBゾーンに打ち込んだ時、ロストボールをした時は、救済策として新たなゴルフボールを取り出してゲームを続行することができるようになっています。OBしたら“一打罰”と言われますが、本当はOBしたらそこでゲームセット。それではあまりにも可哀想だからと、救済策がゴルフのルールには盛り込まれているわけです。

 

 

罰を与えることが目的ではないのです。

 

 

試打する時も、心持ちは同じです。この一球がすべて、そう思って打った時に狙い通りの方向にボールを打ち出せる一本を購入候補にしていただきたいと思います。
(書き手/高梨祥明)

 

Youtubeチャンネル「マーク金井のオルタナゴルフ」、目指すべきゴルフのベクトル方向【素人のゴルフ】もぜひ、ご覧ください。


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