マーク金井blog

2023年12月27日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第37回「力を加えて短い距離を打つ」

新年に向けて個人的に目指すゴルフのテーマを考えてみた。それが「チカラを加えて短い距離を打つ」である。またまた訳のわからないことを言って!と思うかもしれないが、本人的には大マジメ。今年(2023年)の夏場から取り組んでいるテーマでもある。

 

 

具体的には、常に大きめの番手を持って、そのクラブのフルショットよりも短い距離を打つことができるようにすること。例えば160ヤード飛ばせる7番アイアンで150ヤード〜140ヤードを打てるようにしたいな、という感じである。

 

 

では、しっかり振ってうまいこと当たれば160ヤードくらいボールを飛ばせるアイアンで、145ヤード打つためにどうしたらいいだろうか? 真っ先に来るのが「弱めに打って」飛距離を落とすことかもしれない。少なくとも私は長いこと、そのようなイメージを持っていた。

 

 

しかし、今は145ヤード飛ばせるだけの「力を加えて」打ちたいと思っている。それが例えば10ヤードでも、7番で10ヤード分の「力を加えて」打ちたいのである。

 

 

感覚的にはパターと同じである。パターもマン振りすれば80ヤードくらいはボールを飛ばせるクラブだと思うが、それで20m、10m、5m、1m、30cm、5cmと極端に短い距離を打っている。

 

 

パターで狙った距離を打とうとする時に、フルショットを基準に「弱めに打って」飛距離を落とそうとは考えていないはずだ。5cmでも、5mでもその分の「力を加えて」打っている。緩めて距離感を調節しようとはしていないはずなのだ。

 

 

アイアンもドライバーも実は同じなのではないか?

 

 

振れば230ヤード以上飛ばせるドライバーなら150ヤード飛ばすことは簡単だ。だからこそ、どうしても力を緩めて(抜いて)距離感を調節しようとしてしまう。しかし、ドライバーもパターと同じだと考えれば、「力を加えて」150ヤード飛ばすことが普通のはず。そして、その距離の作り方のほうが打球を狙った幅に飛ばしていくことができる。そう思うようになったのだ。

 

 

マーク金井が、時にパー3でドライバーをあえて使ってみているのも、しっかり力を加えて150ヤードを打つための振り感、当て感、距離感を確認しているのではないかと思った。おそらく、パー3のティーイングエリアからパターのような感覚でドライバーを打って枠内に打ち出すことと、距離感を磨いているのであろう。

 

 

我々アマチュアは、常にもっと遠くにボールを飛ばせる道具を欲しがってしまうが、ゴルフとは大きめのクラブ(番手)さえ持てば、常に自分のさじ加減で距離を作っていけるスポーツである。ボールを遠くに飛ばそうとするのではなく、パターのように狙った方向に、狙った距離を打っていくことを磨く。ドライバーでもアイアンでも、そういうふうにできたらきっともっとスマートなゴルフができるだろう。

 

(書き手/高梨祥明)

 

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