マーク金井blog

2023年12月13日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 第35回「来年の話」

 

 

 

 

 

来年のことを早く語りすぎると鬼が笑うというが、今日はぜひ新年に試してほしいことについて書いてみたい。

 

 

それはゴルフ道具をできるだけ変えないでゴルフをすることだ。

 

 

 

出来れば1年間、同じゴルフボール、同じパター、同じウェッジでゴルフをやり切っていただきたい。そうすることでわかることがあるからである。

 

 

筆者は今年一年、同じパターを使い通すと決めてやってきた。元来、モノ好きなため途中途中で色々なモデルを試したくなったけれど、気持ちが揺らぐたびに“タイガー・ウッズ”の使用クラブを思い起こして乗り切ってきた(笑) ご存知の通りウッズは99年の終わりに「スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS」にスイッチして以降、基本的には1本のパターを使い続けている。ほぼ四半世紀、同じパターで勝利を積み上げてきたのだ。

 

 

同じパターを「通し」で使ってみて、改めて気づいたこと。それが結果なんていい時もあれば、悪い時もあるということだ。端的にいえば「このパターで良かった時があった」としっかりと記憶すること。今日のミスを道具のせいばかりにしないことが、問題点を浮き彫りにし、自分の成長に繋がることを知ったのだ。

 

 

掲載した写真はマーク金井のクラブセッティングだが、マーク金井はパターだけでなく、ウェッジ、アイアン、FW、短尺ドライバーまで基本的には同じクラブを使い続けている。

 

 

 

SNSを通じて、ドライバーはいろいろと試しているように見えるかもしれないが、それは職業柄そう見えているだけ。完全プライベートなクラブセッティングは、ここ数年、固定化されていて、ドライバーも基本的にはキャロウェイのFT-TOURから変わっていないのだ。

 

 

 

ご飯を食べるときに、いちいち箸の性能を気にすることはない。どのお店の箸でもだいたいソツなく使いこなせる。使い慣れるとはそういうことだ。

 

 

ゴルフクラブも実は同じ。シンプルで癖のないモデルを選び、使い続けることで道具のせいにすることがなくなってくる。自分の「いい時」と「悪い時」がわかれば、マネージメントとは自分が「悪い時」にどうごまかしながらラウンドしていくか、であることに気づく。

 

 

かつてジャンボ尾崎はブリヂストンの開発担当に、「スイングをチェックできるクラブであればいい」と言ったという。余計なことをしないクラブだからこそ、自分の変化に気づくことができるということだ。

 

 

ぜひ、来年はゴルフボールとパターを変えずにゴルフに乗り組んでみていただきたい。そして、軽々に道具のせいにぜず、「いい時」と「悪い時」の自分に関心を寄せていただきたい。

(書き手/高梨祥明)

 

 

Youtubeチャンネル「マーク金井のオルタナゴルフ」では、コースマネージメントの考え方を紹介する「素人のゴルフ」を公開しています。悪い流れから立ち直る方法は? ぜひ、ご覧ください。

 


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