ほんの数日前は最高気温が25度を超えてましたが、ここにきてグッと気温が下がってきました。朝晩はジャケットが必須になり、クルマのに乗り込むとすぐにシートヒーターをスイッチをオンにしています。
寒くなってくると年末感が出てきますが、年末と言えば新作ドライバーが出始める時期です。11月9日にはダンロップ「ゼクシオ」シリーズの13代目となるゼクシオ13とゼクシオXが発表となりました。
ゼクシオが登場したのは2000年。同じモデル名で13代もクラブが作り続けられるというのは他に類をみません。継続して売れ続けているから13回もモデルチェンジできるわけです。
ちなみに、初代ゼクシオドライバーのスペックをざっと上げると、、、
ヘッド体積 305CC
ライ角 56度
長さ 46インチ
総重量 285グラム
対して、13代目のゼクシオのスペックは、、、
ヘッド体積 460CC
ライ角 59度
長さ 45.5インチ
総重量 281グラム
途中のモデルとすっ飛ばしてますが、スペックから分かることはヘッドが1.5倍も大きくなり、ライ角が3度アップライトになり、長さが0.5インチ短くなり、重さが4グラム軽くなっていることです。
もちろん、ヘッドは大きくなっただけでなくフェースの反発エリアが広がっていたり、空力対策もなされています。
改めて比べると、この四半世紀でヘッドは1.5倍も大きくなっていますが、長さは逆に少し短くなっています。ちなみに他社のドライバーも概ねこんな感じで推移しており、ヘッド体積は460CCが当たり前、長さは45~45.5インチぐらいです。
恐らく、23年前にはここまでドライバーのヘッドが大きくなるなんて誰も想像していなかったでしょう。別言すれば、23年前のゴルファーに取っては460CCは想定外の大きさです。
それが今では460CCが当たり前。300CCのドライバーといえば、テーラーメイドのバーナーミニドライバー(体積304CC)ぐらいだけでしょう。
では、460CCと300CCのドライバーはどちらの方がやさしいのか?
見た目は大きい方がやさしく感じますし、実際、やさしさの目安となるヘッド慣性モーメントも数値もヘッドが大きいほど、大きさに比例して数値が大きくなります。ミスヒット(打点のブレ)に対しては、ヘッドが大きい方がミスの寛容性が高いです。
しかしながら、大型ヘッドはメリットばかりではありません。
デメリットもあります。
一番大きな理由はゴルフクラブの形状にあるのです。ゴルフクラブはシャフトの延長線上から外れた位置にヘッドがあり、ヘッドが大きくなるほどに芯(スイートスポット)の位置がシャフトから遠ざかるのです。
実はこれがやっかいな問題で、ヘッドが大きくなるほど物理的にはやさしくなる反面、スイングが未熟なゴルファーにとっては芯に当てづらくなるのです。加えて、大型ドライバーはFWやアイアンとのつながりも悪くなります。
物理的なやさしさと、人間工学的なやさしさは同じとは限りません。
ゼクシオに限らず、今どきの大型ドライバーはこの厄介な問題を抱えているのです。
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