2023年のメジャー最終戦、「全英オープン」は3日目に首位に立ったレフティのB・ハーマンが最終日も安定したプレーでスコアをひとつ伸ばし、クラレット・ジャグを手中に収めました。
最終日は終始雨が降り続くなか、開始5ホールで2ボギー。一時は2位と3打差まで縮まりましたが、そこから安定したパッティングでバーディーを重ね、終わって見れば
6打もの大差をつけてツアー通算3勝目を手に入れたのです。
全英オープンは今回もリンクスでの開催となりましたが、リンクスはマスターズや全米オープンなどのコースと比べるとグリーンは超高速ではありません。スティンプメーターで10~11フィートぐらいかと思われますが、グリーン周りのエリアは他のメジャーよりも転がります。
グリーンとほぼ変わらないぐらいスルスルと転がるので、多くの選手がSWで上げて止めるアプローチショットを打ちません。
グリーンに乗ってなくてもパターを多用してますし、グリーンを狙う時も手前の花道から狙うショットを多用してます。テレビの画面ににも、カップから30ヤード以上の距離からパターを使うシーンが映し出されました。
全英では超ロングパットの距離感がスコアに直結しますが、距離感を養うには慣れが必要不可欠です。全英に出場する選手達は練習日や、その前からリンクスでプレーし、
グリーンの外から何度もパットを打つことで「どれだけ打てば、どれだけ転がる」のかの蓄積をしています。
これはリンクスに限ったことではなく、アマチュアゴルファーがプレーする場合も同じです。グリーンの速さというのはゴルフ場によって変わりますし、同じゴルフ場でも日によって、時間帯によって、天候によってグリーンの速さは変わることも珍しくありません。日々変わるコンディションに対応する能力がなくては、距離感が良いパットを打つことが非常に難しくなります。
距離感の養い方についてはYouTube動画にアップしてますので、ご覧いただけますと嬉しいです。
動画の最後のところで、転がりが良い(イメージよりも転がる)パターについてコメントしてますが、ショートかと思ったのがカップに届くというのはカップインの確率が上がる反面、ちょうど良い感じで打った時にイメージよりもオーバーする場合も出てきやすくなります。
転がりの良いパターはショートのミスを減らしてくれる反面、ちょうど良い距離感で打った時にオーバーするリスクもあるのです。
転がりの良いパターは「あと一転がりで入ったのに」をカップまで届かせてくれる反面、使い慣れてくるとオーバーのミスが怖くなってインパクトが緩みやすくなる場合も少なからずあります。
超私的にはイメージ通りに転がるパター、もしくはイメージよりもほんの少しだけ転がらないパターの方が「インパクトが緩む」というミスが出づらく、この方が距離感が良くなると思っています。
ちなみに転がりに影響するのは、フェース面の素材に加えてロフト角です。
マーク金井がロフト角が異なるパターをセット売りしているのは、グリーンによって、ゴルファーによって適正ロフト角が異なるから。ロフト角が転がりにどんな影響を及ぼすのかを知っていただきたいからに外ならないのです。
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