マーク金井blog

2023年04月06日決して懐古主義ではない。ヤングタイマーに行き着いた理由。

 

最近、マーク金井が気に入って使っているワードに【ヤングタイマー】というものがある
。キャロウェイゴルフの『FT-TOUR』(2010年発売)やテーラーメイドの『R510
TP』(2003年発売)、『バーナーTP』(2007年発売)、『M1 430』(2016年発売)などがそれに当たるが、今日はこの【ヤングタイマー】について考えてみたい。

 

 

【ヤングタイマー】としてピックアップされているドライバーを見ると、ちょっと型は古
いが、そのわりに性能がよくて、価格も手頃。マーク金井特選の中古名ドライバー!みた
いな感じに見えなくもない。しかしこの解釈は当たっているようでたぶんハズレ。中古に
行き着いたのは、おそらく結果論である。

 

 

 

皆さんは、1本のゴルフクラブをキャディバッグから引き抜く時、何を選択基準にしてい
るだろうか。例えば、今、8番アイアンを選択したのはなぜ?と聞かれたら、なんと答え
るか?

 

 

「残り距離(打ちたい距離)に対して8番が適当だと思ったから」

 

 

 

おそらく、そう答えるはずだ。実はドライバーの選択もこれと同じである。マーク金井の
ドライバー選びの根底には、いつも行くゴルフ場(赤羽GC、千葉市民G場)があり、そこを快適に回るために必要なドライバーの飛距離のイメージが明確にあるのだ。
聞けば、得たい飛距離のイメージは、キャリー180ヤード(ラン込み200〜210ヤード)なのだという。これは1ヤードでも遠くに!という一般的なドライバーの理想像とは全く別のもの。

 

 

 

ドライバーは単に飛べばいいクラブではなく、他の番手と同じように「狙った方向・距離にボールをコントロールしやすい」ものでなければならない。そういう考え方は毎日のように早朝や薄暮でプレーしているからこそ、生まれてくるものだろうと思う。
芝の上では、最大飛距離ではなく、○ヤードから○ヤードの範囲にボールを止めることが、ボールを打つことの目的になる。そのためにはどういうドライバーであればいいのか?と考えたことが【ヤングタイマー】モデルの選定へと繋がっている。

 

 

 

■今回のPOINT
ドライバー選びの基準も、他のクラブ同様最大飛距離ではなく、狙ったエリアにボールを
運ぶことにある。その鍵を握っているのは「クラブの長さ」である。
【ヤングタイマー】の出発点は「6000ヤード前後のコースでプレーをするなら、ドライバーの長さは43~43.5インチ程度でいい」としたことにある。短くてよいのなら、シャフトは超軽量である必要はなく、むしろスチールシャフトくらい重たい方が振りやすい。短ければ、ヘッド体積がフルサイズ(460cc)だと構えた時に大きく見えすぎて気持ちが悪い。だから、ちょっと前の400cc程度のヘッドを中心に、構えた時に大きく見えすぎないモデルを探した。これがヘッド選びの流れ、ビバ!短尺スチールに行き着いた順番である。

 

 

 

【ヤングタイマー】が、マーク金井特選の名中古ドライバー紹介ではないことがおわかり
いただけただろうか? 大切なのはクラブ選びの「目的」に興味を持つこと。最大ではな
く、ラウンドに必要なドライバーの距離って何ヤードだろう? と考えることだ。
個人的には、【ヤングタイマー】というよりも【コンパクトカー】みたいな感じなのかな
、と思う。

 

 

 

街の規格にあった車があるように、いつもプレーするゴルフコースにあったド
ライバー(飛距離)がある。コンパクトカーのような最新ドライバーが売っていれば、マ
ーク金井がここまで【ヤングタイマー】にこだわることはなかっただろうに。そんな風に
思う。

 

(書き手/高梨祥明)


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