諦めシリーズ最終回?
テーラーメイド、タイトリスト、そしてピン。米国大手ブランドが最新モデルを次々と発表してきました。テーラーはステルスグローレ、タイトリストはTSR、そしてピンはG430シリーズです。
いずれのモデルとも独自性を打ち出してますが、共通しているポイントが1つあります。それはヘッド体積で、
どのモデルとも460CCです。
ドライバーはルールでヘッド体積の上限が460CCと決まっているからだと思われますが、ここ数年はこれよりも小さいサイズのドライバーを出してくるところがほとんどありません。新作モデルでラインアップしているのはブリヂストンゴルフのBリミテッド415(415CC)ぐらいです。
では、なぜ多くのクラブメーカーは460CC以外のドライバーを作らなくなったのか?
極めて超私的なことを申し上げるならば、クラブメーカーは460CCで作らないとドライバーは売れないと思っているような気がしています。
別言すれば、小ぶりなヘッドを作っても、売れるという可能性が低いから作らないのでしょう。
では、ゴルファーにとってドライバーの体積は460CCが本当に最適なサイズなのでしょうか?
ドライバーを使うことだけを考えれば、ヘッドが大きい方が物理的な優位性があり、見た目の安心感があります。ドライバーだけでゴルフをするならば、ヘッドサイズをあえて小さくする必要性は低いと思います。
しかしながら、ゴルフはドライバーだけを打つわけではありません。FW、ユーティリティ、アイアン、ウエッジ、そしてパターを使います。そして、ドライバーを打った後は、これらのクラブを打つことになるのです。
そして、ドライバー以外のクラブはドライバーほどは大型化してません。50年前のクラブよりはヘッド体積はサイズアップがなされてますが、それでもドライバーに比べると、サイズアップはわずかなものです。ドライバーのようにヘッド体積が2倍以上になったFW、アイアンというのはまずありません。
FW、ユーティリティ、アイアン、ウエッジとの体積のつながりを考えると、ドライバーが460CCだけしかないというのは、ちょっともったいないと思っています。
超私的には300CC、350CC、もしくは400CCぐらいのヘッドサイズのあっても良いかと思っています。ドライバーの次のクラブである3Wの体積が200CCにも満たないことを考えれば、これぐらいのサイズでもドライバーの優位性は充分に保つことができますし、なによりも、他のクラブとのつながりが良くなるのではないかと思っています。
ティショットで使うドライバーに求められるのは、セカンドショットが打ちやすい場所にボールを運ぶことと、セカンドショットが打つ時に、クラブをドライバーから持ち替えてもすんなり打てることです。
超私的には、FWのヘッド体積からドライバーの最適なヘッドサイズを考えるという発想もアリではないかと思っています。マーク金井の場合、5Wを使う機会が非常に多いこともありますが、460CCのドライバーでティショットを打った時直後に、5Wを手にすると5Wが必要以上にヘッドが小さく感じてしまうのです。
ドライバーは飛距離も必要ですが、他のクラブとの大きさのフロー(つながり)も大事ではないかと思っています。そして、ドライバー以外のクラブとのながりを考えると、ヘッド体積は460CCにこだわらない方が良いような気がしてなりません、、、。
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