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フジクラスピーダーNXグリーンをマーク金井が徹底解説
昨日は神田のスタジオにてスピーダーの新作シャフト、スピーダーNXグリーンを試打しました。40グラム台のR2から70グラム台のXに至るまで、フルラインアップをガッツリと打ちました。
すでに50g台のSとSRは打ってましたが、改めて感じたのが同じシャフトでもあっても重量とフレックス(硬さ)が異なれば、しなりのフィーリングは微妙に異なってきます。もちろん全体的なしなり感は統一されていますが、軽くなるほどトルク感(ねじれ感)が大きくなり、重くなるほどトルク感(ねじれ感)が減る設計がなされてます。
実際、物理的な数値も異なり、スピーダーNXグリーンの場合、40g台のトルク値は5.7、70g台のトルク値は3.0となっています。このため、振った時に感じる硬さにも少なからず影響があり、40g台のSと70g台のSとでは後者の方が手元側がしならな異感じに仕上がってます。
このスピーダーNXグリーンはアフターマーケット用として2022年秋に発売が始まりますが、同時に、今年の秋以降に発売される新作ドライバーにもカスタム対応としてラインアップされます。クラブが新しくなれば、カスタム対応のシャフトも連動して最新モデルにスイッチされます。別言すれば、昨年や一昨年に登場したシャフトが、最新モデルにカスタム採用されることは、ほとんどありません。
スピーダーNXグリーンのシャフト特性はYouTubeでじっくり解説してますのでここでは省かせていただきますが、よく聞かれるのが、、、
初代のスピーダーNXとスピーダーNXグリーンとではどちらの方が飛ぶのか?
やっぱり新しいシャフトの方が飛距離性能が高いんですよね?
シャフトで飛距離が変わるのは事実ですが、大前提として理解していただきたいのは誰が打っても飛ぶシャフトというのは存在しません。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、シャフトにはエンジンが付いていないからです。昔も今も、シャフトの役割というのはタイミングの取りやすさ、球の捕まり、弾道の高さを変えられることです。
ですので、1年前のシャフトが「もう古い」なんてことは絶対にありません。
超私的なことを言わせてもらえば、ゴルファーと相性が非常に良いシャフトであるならば、それが5年前、10年前であってもなんら古さはないのです。
ゴルフクラブは新製品が出ると、従来モデルは併売されることはまずありません。従来モデルは廃盤という扱いになります。
対して、シャフトはゴルフクラブと違って新製品が出ても従来モデルは併売します。スピーダーNXにしてもグリーンが出ても初代は併売されてますし、それ以前のモデルもカタログから落ちることはないです。シャフトは5年以上販売されることが当たり前です。
フジクラだけに限りませんが、シャフトメーカーがラインアップするシャフトはマッピングがなされ、モデル毎にしなり感、捕まり、弾道の高さが異なるように設計されています。スピーダーNXシリーズに関しても、初代とグリーンとではしなり感は異なってますし、捕まり、弾道の高さも異なるように設計されています。
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