マーク金井You Tube最新動画 公開開始
ドライバー選び の基準は?
先週の国内女子ツアー「日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯」は首位と1打差2位から出た稲見萠寧選手が最終日にスコアを8つ伸ばし、通算19アンダーで優勝。この優勝で稲見選手は今季8勝、自身通算9勝目を成し遂げました。
女子プロ選手権の会場となったのは静ヒルズカントリークラブ(茨城県)で、大会のヤーデージは6680ヤード(パー72)。女子の大会としては距離が長めのセッティングにもかからず、稲見選手は19アンダーを叩き出し、1日の平均スコアは67.25です。
こんなすごいスコアを叩きだしているわけですから、さぞやドライバーの飛距離も出ているのかと思いきや、実際はそれほどでもありません。最終日のプレーぶりをテレビ観戦してましたが、ドライバーの飛距離は240ヤード前後です。セカンドで手にする番手にしても、残り100ヤードからはPWを手にしていました。ちなみに、LPGAのHPでドライビングディスタンスを調べてみると、、、
稲見選手のティショットの平均飛距離は239.25ヤード!!!!
飛距離のランキングは国内女子ツアーで34位。ちなみにドライビングディスタンスのトップは原英莉花選手で260.96ヤード。稲見選手は、原選手よりも20ヤード以上飛ばないのです。
国内女子ツアーの世界でもドライバーの飛距離がスコアに直結するわけではありません。ゴルフはドライバーの飛距離だけでは決まらないことが見事に裏付けられています。ちなみに、稲見選手のフェアウェイキープ率は11位で、パーセーブ率は1位です。もちろん平均ストロークも1位で、2位は小祝さくら選手です(スタッツはJLPGA HPより引用、9月4日時点)
この稲見選手のデータからも分るように、アマチュアゴルファーの場合もスコアメイクの基本はボールを遠くに飛ばすことよりも安定したショットを打つことです。ドライバーは飛んだ方が有利なのではなく、ミスを減らし、フェアウェイからグリーンを狙えるショットを増やすことです。
では、アマチュアゴルファーのドライバーがどれぐらい飛べばいいスコアが出せるのか? ドライバーがどれぐらい飛べば100を楽に切れるのか?
白ティからプレーすることを考えれば、コースのヤーデージは5500~6000ヤードぐらいです。6000ヤードで換算すると、1ホールの長さは平均333.3ヤード(パー4)ほど。ボギーで上がるならば3オンでいいわけですから、1打あたり111.1ヤードということになります。
実際のコースではホールによって長さが変りますが、パー4の場合、2打で300ヤード近く飛ばすことができればグリーンのそばまでボールを運べます。別言すれば、100が切れない人の場合、2打で300ヤードがちゃんと打ててないとも言えます。
ここまで説明すればもう説明の必要はないでしょう。
100切りに必要なことは2打で確実に300ヤード前進できるようになること。そのためにドライバー(ティショット)で必要な距離は、、、
160~180ヤードです。
急がば回れではありませんが、100を切るには100を切るための設計図があり。90を切るため、80を切るためにもそれぞれ設計図があります。100が切れない人が80を切る設計図でプレーしても、それが上手くいくことはまずないのです。
ボールを遠くに飛ばすことがゴルフの魅力ではありますが、ドライバーでボールを遠くに飛ばそうとして失敗を重ねてしまうと、ティショットの平均飛距離は150ヤードに以下になる確率が高くなります。例えば、ドライバーでナイスショットして240ヤード飛んだ次のホールでティショットをOBすれば、ドライバーの平均飛距離は120ヤードとなってしまうのです。
ゴルフは確率のゲームです。
誤解を恐れずに言えば、100切りにもっとも効果的な戦術はドライバーの飛距離を諦めることなのです。
(▼▼)b
マーク金井のオンラインサロン!『マーク金井の「ロジゴル」オンラインサロン』会員募集中です
マーク金井がゴルフクラブに関する情報、ゴルフスイング、スコアアップの情報、そしてゴルフに関係ないこと 週数回生配信。セミナー動画もすべて最後までご覧いただけます。
最近では全国を回ってオフ会も開催。無料期間もありますのでぜひ一度ご体験ください