3月もいよいよ今日が最終日。このブログがアップされる頃、マーク金井は新幹線の車中で大阪に向かってます。今回の関西出張はゴルフプレーがメインで、水曜日は河川敷の高槻ゴルフ倶楽部で薄暮9ホール(担ぎセルフ)、木曜日は大阪湾に面したシーサイドコース、大阪ゴルフクラブにて18ホールプレー。金曜日は午前中に四国高松にてミーティングした後、岡山経由で新幹線で帰京する予定です。
久しぶりに予定満載な出張ですが、昨日は久しぶりに予定満載な試打撮影を2本こなしました。最初の撮影は神田のスタジオにてシャフトの試打。2本目の撮影は千葉の練習場にてナイター試打。どちらもドップラーレーダー式のトラックマンを用い、ガッツリ弾道計測しました。
シャフトの試打については守秘義務があるのでこれ以上のコメントは出来ませんが、久しぶりにガッツリシャフトを試打してみて感じたことがあります。
それは、設計がちゃんとしているシャフトはボールを打たなくても、おおよそシャフトの特性が分ること。そして1~2発打てば、シャフトの特性をほぼ100%分ることです。
意外と思われるかも知れませんが、シャフトはボールを打たなくても特性を伺い知ることができます。打たなくてもシャフトをねじり、そしてワッグルすればシャフトに負荷をかけられ、負荷をかけることでシャフトの挙動を垣間見ることができるからです。
そして、マーク金井が試打する時にチェックしているのが、、、
・切り返した時にシャフトのどの部分がしなりやすいのか
・ダウンスイングからインパクトにかけてどんな風にしなり戻るのか
・インパクトゾーンでヘッドがアッパーに動きやすいのか(動きづらいのか)
・球が捕まりやすいのか(捕まりづらいのか)
・スピンが少ないのか(スピンが多いのか)
・打ち出し角が高くなるのか(高くなりづらいのか)
そして、もうひとつチェックしているのがインパクトゾーンで手元の減速を強くした時と、手元の減速を弱くした時の違いです。手元の減速率というのはゴルファーによって大きく変り、この減速率が変るとタイミングが取りやすいシャフトも変ってきます。
シャフトは負荷がかかると変形し(しなり)、変形すれば元に戻ろうとします(しなり戻る)。この元に戻ろうとする動きの違いによって、シャフトの特性が変るのです。
シャフトの特性をチェックすると言うと、ヘッドスピードを変えたり、軌道を変えたりしてシャフトの動きを調べるのが一般的ではありますが、超私的にはインパクトゾーンでのグリップスピード(手元の減速率)を変えて試打をすると、試打したシャフトはどんな特性があるのか、どんなゴルファーと相性が良いのかを伺いしることができると思っています。
ちなみに、自分に合ったシャフトを見つけることと、シャフトの特性を吟味することは似ているようでまったく違います。自分に合ったシャフトを見つけるというのは自分本位でスイングしますが、シャフトの特性を吟味する場合はシャフトにお伺いを立てながら、時にはわざとタイミングが取りづらくなるようにスイングをしたりもします。
シャフトの評価とは、試打するシャフトはどんなコンセプトで設計され、どんな弾道が出やすくなっているのか、どんなスイングをするゴルファーが打ちやすいと感じたり、ゴルファーのパフォーマンスを引き出せるかを調べることではないかと思っています。
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