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毎月21日は月刊ゴルフ雑誌の発売日です。今月も月刊ゴルフダイジェスト、月刊ワッグル、そして月刊ゴルフクラシックが手元に届きました。月刊誌の締め切りはだいたい1ヶ月前なので今回発売された各誌は、非常事態宣言が出される前に撮影、取材がなされています。マーク金井も月刊ゴルフダイジェスト6月号を少しお手伝いしましたが、撮影は3月下旬でした。
毎月21日には3誌の月刊ゴルフ雑誌が届いていますが、実は、5月から3誌が2誌になります。月刊ゴルフクラシックが6月号をもって休刊となるからです。雑誌の場合、休刊すると、、、そのほとんどは事実上の廃刊です。
月刊ゴルフクラシックの最終号となった6月号には、これでもかってぐらい立派な付録、完全保存版重心ハンドブックがついてます。なんと、1995年から2020年に至るまでの主たるなるドライバー、アイアン、FW&UTの重心スペック計測データが掲載されているのです。
計測されているヘッドのモデル数は、なんと5309モデル!!!!!
25年間に及ぶ計測、そして5309モデルを計測。今回の付録はまさにゴルフクラブの歴史を紐解ける資料になっています。加えて、ゴルフクラブがどんな風に進化しているのかも知ることができるのです。
付録ではそれぞれのヘッドの計測データが数値として掲載されていますが、ゴルフクラシック6月号では最新27モデルのドライバーのヘッドの写真と重心位置(スイートスポット)位置が掲載されています。これもまた、ゴルフクラブの本当の性能、本当の設計意図を知る上で貴重な資料となります。
クラブヘッドのどの位置に重心があるかが分れば、見た目と、実際の性能がどれぐらい一致しているのかを知ることができるからです。
具体的に言うと、クラブの性能というのは
・ボールが上がりやすいのか(上がりづらいのか)
・捕まりがいいのか(捕まりづらいのか)
・スピンがかかりやすいのか(スピンが少ないのか)
・スイートエリアが広いのか(スイートエリアが広くないのか)
・操作性が高いのか(操作性が高くないのか)
この5つの要素でクラブの性能は決まり、この5つの要素でクラブの設計意図を窺い知ることができます。そして、クラブを見る目ができてくるとクラブの形状をパッと見ただけで、これらの5つの要素の性能をほぼ見極めることができます。
ちなみに、見た目と実際の性能が一致していないクラブというのは扱いづらいです。例えば、ボールが上がりやすそうにみえて上がりづらいドライバーとか、慣性モーメントが大きいのにやけに操作性が高いドライバーというのは、コースに出た時に使うことがためらわれます。見た目と性能にギャップがあると弾道がイメージしづらく、かつイメージ通りの弾道が打ちづらいからです。
そして、クラブの性能でもっとも超私的に困るのは芯(スイートスポット)がフェースセンターに位置していないクラブです。ゴルフクラブはフェースバランスのパターを除いて、シャフト延長線上には芯(スイートスポット)はありません。しかしながら、フェース面の中央というのは目で見れば確認でき、そしてゴルファーはフェース中央に芯(スイートスポット)があると無意識に認識し、フェース中央で打ちたくなります。
超私的にはフェース中央に芯が位置しているクラブは打ちやすく感じ、フェース中央に芯が位置していないクラブは打ちづらく感じるのです。
クラブがどんな風に設計されているのかは設計家に委ねられていますが、芯(スイートスポット)位置がフェース中央にあるクラブというのは、その設計家はゴルファー心理をちゃんと知った上で設計しているのではないかと超私的に思っています。
ゴルフは物理ですが、ゴルフクラブは物理的な側面だけでなく、ゴルファーの感性との融合も大事ではないかと超私的に思っています~。
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