マーク金井のYou Tubeセミナー動画 配信開始!
ハンドファーストセミナー(勝手にできちゃう?!)
こちら配信しています。
今日から12月。今年も残すところ1ヶ月となりましたが今日は9ホールの聖地、千葉市民で9ホールプレ-。午後からは神田のスタジオにマーク塾の座学で、今回のテーマはアプローチショット。アプローチショットでミスが出やすい原因、そして凡ミスを減らすための練習法についてレクチャーします。
この一週間、撮影と試打の仕事は4本。月曜日はGDOの試打インプレでアイアン2モデルをテスト。水曜日はゴルフネットTVでドライバーを8機種試打撮影。木曜日はブリヂストンのボールを2モデル試打からの、ゴルフパートナーのYouTube、試打職人でウエッジを5モデル試打&撮影。そして金曜日は練習器具フレループの撮影を神田のスタジオでこなしました。
いずれの撮影ともゴルフ場ではなく、室内での試打です。室内だとボールの弾道を追いかけることはできませんが、反面、寒暖や風の影響を受けず、同じコンディションでボールを打てます。加えて、弾道計測器を使って試打するので、打出し角、ボール初速、スピン量、飛距離、左右の曲がり具合をチェックできます。
意外かと思うかも知れませんが、アイアン、ウエッジに関しては天然芝で打つよりも、室内スタジオの人工芝で打った方がスピン量を正確にジャッジできます。なぜなら、人工芝の方がフェースとボールの間に芝が挟まりません。完全なドライコンディションでボールとフェースをコンタクトさせられるので、クラブによるスピン量の違いをジャッジしやすくなるのです。(コースに出ると、よほどフェアウェイの芝が短い時か、ティアップしていないとドライコンディションでは打てません)。
さて、このアイアン、ウエッジのスピン量。ほとんどのクラブメーカーは新製品を出す度に「スピン性能の高さが向上」したことをアピールしています。ドライバーではスピン量が減ることを謳いますが、アイアン、ウエッジに関してはスピン量が減ることを謳うクラブメーカーはまずありません。
では、アイアン、そしてウエッジのスピン量を決める要素とは何なのか!?
スピンは摩擦によって発生します。インパクトでフェースとボールが接触した時、摩擦がかかりやすいアイアン、ウエッジほどスピン量が増えてきます。
摩擦の度合いを決める要素としては、
・ロフトが多いほど摩擦が増える
・ボールとフェースの接地面積が多いほど摩擦が増える(クルマのタイヤと同じ)
・バンス角が強いほど摩擦が増える
・スイートスポットの少し下で打つと縦のギア効果で摩擦が増える
ときて、その次にグルーブ(溝)の形状、フェース面のミーリング処理です。
説明するまでもありませんが、7番アイアンと9番アイアンを比較すれば、誰が打っても9番の方がスピンが多くなります。54度と58度のSWを比べれば、打ち損じをしなければ58度の方がスピンが強くかかります。どんなに溝やフェース面に工夫したとしても、ロフトにはかないません。
以外と知られていないのがバンス角とスピンの関係。ローバンスのウエッジとハイバンスのウエッジを比較した場合、多くの場合ではハイバンス(バンス角が多い)方がスピンが増えます。また、芯(スイートスポット)で捕らえた時よりも、芯よりも少し下で捕らえた方がインパクトの衝撃でフェースはロフトが減る方向に回転し、ボールにはその反作用でバックスピンがかかる方向に回転します。
水曜日のゴルフパートナーのYouTube撮影では5種類のSW、ロフトはすべて58度で内比べをしました。ロフトはすべて同じですが、スピンのかかり方はモデルによって異なり、その差は、バンス角の大きさ(バンスの効き方)が、モロにスピンの差になりました。モデル名はここでは明かせませんが、フェースを開かないで試打した場合、ローバンスで多面ソールのモデルがもっともスピン量がかかりづらく、ハイバンスでソールの接地面積が一番多いモデルがもっともスピン量が多かったです。50ヤードの距離で打ち比べたら、約600~800回転ほどの差が出ました。
ゴルフは物理です。
アイアン、ウエッジはフェース面よりもソール面の作り方でスピン量に差が出ます。フェース面に刻まれる溝やミーリング処理はビジュアルインパクトが強いですが、これらはクルマのタイヤの溝と同じで、排水、芝が挟まった時に、ボールとフェースの接地面積を増やすのに役立つ機能。ラフから打った時や、フェースとボールとの間に何か挟まった時にでも、スピンが減るのを防止するためのものです~。
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