昨日は神田のスタジオでアナライズセミナーを開催しました。前半はゴルフスイングを構成するのに必要不可欠な遠心力を体感してもらう「遠心力セミナー」、1時間の休憩を挟んだ後半はゴルフスイングでもっともデリケートな動作である切り返しをレクチャーする「切り返しセミナー」。どちらにも共通していることは、外力(遠心力)をいかに感じ取り、腕とクラブに張力が発生した状態でスイングすることの大事さをこれでもかってぐらいレクチャーしています。
遠心力セミナーでは、ひもの先にゴルフボールが二個ついた器具をグルグルを回してもらいます。グルグル回すことで遠心力が発生しまし、遠心力によって張力が発生することでひもがピンと張ることを体感してもらいます。
重りが付いたひもをグルグル回す。
これをやると何によって遠心力が発生するのか
遠心力を発生させるために何をやっているのか
張力(ひもがピンと張る)は何故か?
ひもをグルグル回すことで誰でも簡単に遠心力を感じ、張力が発生している状態を作れます。しかしながら、これを言語化できる人はそう多くありません。言語化にこだわるのは、言語化できないとゴルフスイングに遠心力を発生させること、張力を発生させることに転嫁できないからです。
ひもをグルグル回してもらった次にやるのは、渋野日向子プロも練習で使っている超軟らかシャフトが装着したドライバーでスイングしてもらいます。渋野プロはアイアンに超軟らかシャフトを使ってますが、遠心力セミナーでは超軟らかシャフトを装着したドライバーを振ってもらいます。
この超軟らかシャフト。
通常のシャフトよりも軟らかい分だけシャフトのしなりを感じ取れ、シャフトの挙動をつかみやすいメリットがあります。そして、そして、もうひとつのメリット、それは、、、
渋野日向子プロが使うフジクラ MCIプラクティスアイアン
極端に軟らかいシャフトというのは、張力が発生した状態でスイングしていないとヘッドの挙動がコントロールできないのです!!!!
説明するまでもありませんが、極端に軟らかいシャフトというののは余計な負荷を加えてしまうとグニャグニャ動き、シャフトが暴れたような感じになります。その一方で、シャフトに張力が発生した状態でスイングすると、重りのついたひもをグルグル回した時と同じように「ピンと張った状態」になります。言い換えると、極端に軟らかいシャフトを使ってスイングした方が、遠心力(張力)を使ったスイングになっているのかを正しく判断できますし、遠心力(張力)を使ったスイングを習得するのにも役立つのです。
超軟らかシャフトは、ゆったり振る感覚、切り返しで力まない感覚、シャフトのしなり戻りを利用する感覚を養うのに役立ち、そして、遠心力(張力)を使ってスイングする感覚を養うのにも役立つのです。
超軟らかシャフトをゆっくり振ればシャフトの挙動(しなり)が分かり、鋭く速く振る練習をすれば遠心力(張力)を使ってスイングできているかどうかが分るのです。
ゴルフは物理です。
遠心力、外力、張力を上手く発生させることができると、ヘッドスピードが効率良く上がるだけでなく、ヘッドの軌道が安定し、オンプレーンで振れるようにもなるのです。道具が変わればスイングが変わります。プロのように遠心力(張力)が発生した状態でクラブを振る感覚を養いたいのならば、硬いシャフトを振るよりも超軟らかシャフトを振ることを強くお勧め致します~。
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