マーク金井blog

2019年09月26日超私的な考察 シャフトのポジションマップ(特徴)はどうやって決まるのか?

Youtube動画 新シリーズ『ゴルフの真理』今回は、高反発に、ついて語っています。動画の続きは こちらで https://filmuy.com/analyze/video/361979085

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毎月21日は月刊ゴルフダイジェスト、ゴルフクラシック、そしてワッグルの発売日です。3誌とも欠かさず目を通すようにしてますが、どの雑誌も毎号記事がぎっしり詰まっています。隅から隅まで読むには相当時間がかかりますが、今回、超私的に刺さったのがゴルクフラシックの、、、

 

 

 打って分ったホントの実力
 最新&人気シャフト24本試打検証

 

テスターと解説を務めているのがクラブフィッターの鹿又芳典さん。クラブ、シャフトの試打インプレには定評があり、シャフトの特徴を分りやすく解説してらっしゃいます。
コメントを読んでいるだけでシャフトの挙動が手に取るように分ります。

 

この企画の中では、各メーカーのシャフトはそれぞれどんな特性があるのかを、マップで示しています。シャフトの特性を大別するためにマップでは、

 

 

縦軸が弾道の高さ(高弾道なのか低弾道なのか)
横軸が捕まり(捕まるのか捕まりづらいのか)

 

 

言い換えると、シャフトの特性というのは大別すると5つのカテゴリーに分けられます。

 

 ひとつは高弾道で捕まるシャフト
 ひとつは低弾道で捕まるシャフト
 ひとつは高弾道で捕まらないシャフト
 ひとつは低弾道で捕まらないシャフト

 そしてもうひとつはニュートラルな特性のシャフト

 

 

ゴルフクラシックのマップでも、それぞれのシャフトはこのどれかに属していることが表記されていますが、偏りがあるのも分ります。具体的に言うと、、、

 

 高弾道で捕まるシャフトと低弾道(強弾道)でつかまらないシャフトは多いですが、反面、高弾道でつかまらないシャフトと低弾道(強弾道)で捕まるシャフトは非常に少ないということです。

 

 

では、なぜこんな偏りが出てしまうのか?

 

 

 超私的な答えは、シャフトをオーソドックスに設計すると「高弾道=捕まる」と「低弾道(強弾道)でつかまらない」という風になってしまうからです。

 

まず捕まると捕まらないの違いはどこにあるかというと先端剛性にあります。

 

 先端剛性が低い(先がしなる)=捕まる
 先端剛性が高い(先がしならない=捕まらない

 

 

次に弾道の高さは何で決まるかというとキックポイント(調子)が影響します。

 

 先調子(手元よりも先端側がしなる)=高弾道
 元調子(先端側よりも手元がしなる)=低弾道(強弾道)
 中調子(中間部分がしなる)=中弾道になりやすい

 

察しのいい人はもうお分かりだと思いますが、先端剛性を低くすれば先調子のシャフトになりやすく、普通に設計すれば「捕まって高弾道」なシャフトになります。対して、先端剛性を上げていけば(先を硬くすれば)元調子のシャフトになりやすく、普通に設計すれば「捕まらなくて低弾道(強弾道)」なシャフトになりやすい。ちなみに中間部分の剛性を下げてやれば中調子になって弾道の高さはニュートラル。そこから先端側を硬くすれば捕まりづらく、先端側を軟らかくすれば捕まりが良くなるシャフトになってきます。

 

例えばスピーダーエボリューションTRはマッピングでは「低弾道(強弾道)で捕まらないところにマッピングされてますが、このシャフトは手元側にしなりのポイントがあり、かつ先端側が硬いことを窺いい知ることが出来き、実際に打ってみてもそう感じます。スピーダーシリーズの最新作、エボⅥに関しても、前作エボⅤよりも捕まりが少し抑えられており、かつ弾道がやや低くなる位置にマッピングされていますが、実際に試打してみてもエボⅤよりも手元側にしなりのポイントがあり、先端剛性が高い(先がしならない)ことが体感できます。

 

 

メーカー側が「つかまり」と「弾道の高さ」について正しいアナウンスがなされているという前提があれば、今どきのシャフトは1発も打たなくても、シャフトのキックポイント、そして先端剛性がどれぐらいなのかはおおよそ見当を付けることができるのです。

 

ゴルフは物理です。

 

シャフトは剛性分布をじっくりと見ることで、メーカー側が発する特徴を知ることで、どんな風に「しなる」シャフトなのかを窺い知ることができるパーツなのです~。

 

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