マーク金井blog

2019年07月21日超私的な考察 全英オープンでのスタートホールでの大叩き。その見えざる理由とは!?

来週の月曜日7月22日 生配信やります

北アイルランドに行ってきた マーク金井帰ってきております。全英オープンもガッツリ取材していると思います。皆さんお楽しみに


今年のメジャー最終戦、全英オープンも残すところあと1日。ロイヤルポートラッシュでの戦も18ホールを残すのみとなりました。マーク金井は日曜日から水曜日まで現地観戦し、予選ラウンド2日目からは国内でテレビ観戦。68年ぶりの北アイルランドでの開催ということもあって、本戦のチケットが手に入らなかったのです。

 

 

4日間コースを隅々まで歩きましたが、ロイヤルポートラッシュはマスターズが開催されるオーガスタナショナルと同じぐらい起伏があります。スタートホールと6番はテレビで観るより打ち上げが強いですし、名物16番も打ち上げです。加えてフェアウェイはこれでもかってぐらい至る所に起伏があり、平らな場所はほとんどありません。これまで全英を開催されたコースの中でも屈指の難コースです。

 

 

今年の全英の予選ラウンドの通過スコアは+1でした。

 

 

マキロイタイガー松山英樹をはじめ世界ランク上位の選手が何人も予選落ちしていますが、その理由のひとつに1番ホールでの大叩きがあります。マキロイは初日のスタートホールでダブルパー発進。松山選手は2日目のスタートホールでトリプルボギー。両選手ともティショットでOBを打っています。そして打ち直した後も、マキロイは4打目をひっかけて左ブッシュに打ち込でアンプレヤブル。松山選手は4オンからの3パットでトリプルボギーとなりました。

 

 

 では1番ホールはとんでもなく狭くてOBが出やすいホールなのか?

 

 

ロープの外から見る限りでは、ポートラッシュの中でとびきり狭いホールには感じません。リンクスに多いブラインドホールではなく、ティグラウンドからグリーンまで見わたせますし、打ち上げなのでバンカーの位置も確認できます。ティショットの着弾点が見えますし、フェアウェイの幅も30ヤードぐらいはあります。フェアウェイの両サイドには左右のバンカーが配されているので、多くの選手は3Wやロングアイアンでティショットを打ちます。

 

 

ただし、リンクスなので風の影響が強いので、サイドスピンが少しでも入った球を打つと想定外に曲がります。無風ならば20ヤードぐらいの曲がりでも、風に持って行かれるとその倍以上曲がってしまいます。

 

 そしてもうひとつ厄介なのが1番ホールのティグラウンドです。

 

 

他のホールと違って、スタートホールにはティグラウンドを取り囲むように大きなスタンドが配置されているのです。火曜日の練習ラウンドでは堀川未来夢選手の臨時マネージャーということでティグランド内に入りましたが、そこはさながら小さなスタジアム。このため、
グリーン方向以外はスタンドで風が遮断されてしまうのです。結果、他のホールのティショットに比べて、体で風の向き、風の方向を肌で直接感じ取りづらくなるのです。

 

 

もちろん選手はそんなことは重々承知しています。上空の風を計算してからティショットに臨みますが、それでもスタンドがあることで体に感じる風と実際の風にはギャップが生じます。加えてスタートホールのティショットは、どれぐらいボールが風に持って行かれるかのデータがありません。練習場でボールを打って風をチェックしているとはいえ、ラウンドでの風のチェックが一度も出来ていない状態なんです。

 

 

 風の状態を肌で感じ取れない状態でティショットを打つ。

 

 

マキロイは初日の練習ラウンドで右にOBを打ったそうで、それが影響して初日のティショットは右を嫌がり過ぎて左に引っかけてOBを打ちました。松山選手は右にOBです。

 

 

どちらの選手のOBも明らかなミスショットによるものですが、そのミスを誘発しているのは強い風と、その風を肌で感じ取りづらいティグランドではないかと超私的に分析しています。

 

 

リンクスに吹く風は一定ではなく、強く吹いたり吹かなかったりします。風向きもクルクル変わりますので、数秒違うだけで風の影響が変わります。ボールがどれぐらい風に流されるかが予想しづらいのに加えて、風が遮断される場所からティショットを打つというのは百戦錬磨のプロでもかなり厄介です。

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

運という言葉はあまり使いたくないのですが、こと全英に関しては確率だけでコース攻略するのは非常に難しく、ショットの善し悪しは風に大きく左右します。全英で優勝争いするためには、確率の高いショット(サイドスピンが少ないショット)が求められますが、それに加えて風を味方に付ける運も求められると思います~。

 

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こちら 全英オープンでフレループを振る 堀川未来夢プロです

特に応援しちゃいます。

最新スイングのキモがわかる マーク金井 NEOフットワークセミナー その1 公開しました

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