アナライズからお知らせ
アナライズでは、4月27日(土) 〜 5/6日(月) まで休業とさせていただきます。
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平成時代もいよいよ今日が最終日。今年のGWは10連休ですが、マーク金井はいつも通りに神田に通い、昨日は「ゴルフスイング物理学」の著者であり、「ゴルフ・ボディ・フィッティング」の著者でもある小澤康祐さんのセミナーをアナライズ神田スタジオで開催しました。
小澤さんのセミナーを神田のスタジオで開催するのはこれで3度目。いずれも一般募集する前に満員御礼です。3時間という長丁場のセミナーですが、始まるやあっという間に
終了時間がやってきます。
さて、平成ドライバー列伝も今回で3回目。
2008年9月15日にリーマンショックが起こりましたが、ゴルフ業界にもその影響は少なからずありましたが、ことドライバーの進化についてはブレーキがかかってません。ドライバーヘッドの大型化、そしてルール改正によって高反発が規制され、新たな飛びの提案をクラブメーカーが模索していたからです。
前回も書きましたが四角形ヘッドは2007年に登場しましたが、市民権を得ることはできませんでした。メーカー側もそれをいち早く察知し、四角形ヘッドは急激に終息。ヘッド形状は丸型まま進化を続けていきます。
2010年以降のドライバーに関しては、タイトリストの910シリーズとテーラーメイドのSLDR。どちらもシャフト脱着式のカチャカチャ式。シャフトの装着方向を変えることでフェース向き、リアルロフト、ライ角が調整できます。また、SLDRのソールにはレールが配され、フリーウエートをトウ&ヒール方向に移動させることで、重心距離を変えられるようになっています。ソールにレールを配すしてフリーウエートを移動させるテクノロジーは最新モデルにも搭載されており、テーラーメイドのM5、キャロウェイのエピックフラッシュシリーズには標準装着されています。
このレールをさらに進化させて登場したのが2015年に発売されたテーラーメイドのM1。レールが左右と前後に2本。それぞれにウエートを配し、ウエートが移動できるようになっています。テーラーメイドのライバルメーカーであるキャロウェイはテーラーメイドと差別化したかったのかどうか分りませんが、ビッグバーサα815シリーズでは棒状のウエートが縦に埋め込まれ、ウエートの向きを上下入れ替えることで重心位置を高くしたり低くできる機能が搭載されています。ルール改正で調整機能が適合になったことで、調整機能をアピールできるドライバーが次々と登場しています。
2016年にはナイキがゴルフクラブ(ボール)のビジネスから撤退しました。最後のモデルとなったのがヴェイパーフライシリーズ。3つのモデルがラインアップされてましたが、革新的だったのがヴェイパーフライ フレックス。単四乾電池に形状のフリーウエートがソールに埋め込まれ、向きを入れ替えることで重心位置を浅くしたり深くできました。
このモデルに限らずナイキは革新的なドライバーを作るのが上手いメーカーでしたが、タイガー・ウッズが使っているにもかかわらず、ゴルフクラブではシューズのような確固たる地位を築けないままゴルフクラブ業界から撤退しました。
平成終盤になってからは、豊富な調整機能、フェースの反発をルールギリギリまで高めること、低重心で低スピン弾道、そして慣性モーメントを大きくすることでミスに対する許容範囲を広げること。この4つがキーワードになってドライバーが作られています。ここ数年でエポックメイクになったのはキャロウェイのエピックから採用されたジェイルブレイクと、テーラーメイドのM3、M4から搭載されたツイストフェース。いずれもビジュアルアピールが強いのが特徴です。
超私的な平成ドライバー列伝はこれでおしまいです。
いよいよ明日から元号が令和に変わります。これからもクラブメーカーはゴルファーの期待に応えるべきドライバーを次々と登場させてくると思いますが、クラブが進化すればするほど「プロや上級者が受ける恩恵が大きい」というパラドックスが続くのは避けられないでしょう。何故かと言うと、慣性モーメントが大きなヘッドを上手く使いこなすには、ゴルファーにスキル(技術)を求めてくるからです、、、、
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