YouTubeのアナライズチャンネル。新しい動画配信開始
パターセミナーの最終回です
国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズ JTカップ」が開幕しました。このブログがアップされる頃、会場となる東京よみうりは小田急線新百合ヶ丘からギャリーバスで10分ほど。アナライズの神田スタジオからでも電車で50分ほどでコースに行けるので、サクッと現地取材できるのがありがたいです。
今年の男子ツアーは初優勝した選手が多く、当然のことながら日本シリーズに出場する選手の顔ぶれもガラッと変りました。30名の出場選手中、40代以上のベテラン選手はわずかに3名。対して、20代の選手が10名以上も出ています。女子ツアーほどではありませんが、今年は男子ツアーも世代交代の波が押し寄せています。
さて、電車のお供として欠かせないのがゴルフ雑誌です。今週も週刊ゴルフダイジェストと週刊パーゴルフを電車移動中に読みましたが、1号違いでまったく同じテーマの記事がありました。
ドライバーと同じでいいの?
FWのシャフト選び(週刊ゴルフダイジェスト12月4日号)
フェアウェイウッドもシャフトに目を向けると
球筋が断然変わる!(週刊パーゴルフ12月11日号)
パーゴルフが意図的に足並みを揃えたかどうかは定かではありませんが、どちらもFWのシャフト選びについてアドバイザーが指南しています。そして、どちらの企画とも、
「FWのシャフトはドライバーよりも少し重くする」というアドバイスがなされていますが、シャフトの選び方については異なります。パーゴルフの記事ではシャフトは「同じモデルを使うのがベター」とアドバイスしており、ゴルフダイジェストの記事ではシャフトは「ドライバーと合わせる必要はない」とアドバイスがなされています。ちなみに、パーゴルフではFW専用シャフトのメリットについても書かれています。
では、マーク金井はFWにどんなシャフトを装着しているのか?
ドライバーと3Wはまったく同じシャフトを装着するか、もしくは手元にしなり感がある少し重めのシャフトを装着しています。現在、ドライバーのエースシャフトは50g台のフジクラのスピーダー569TRですが、ドライバーがスピーダー569TRの時は、3Wもスピーダー569TRするか、もしくはアナライズのW60を装着したクラブを使っています。ちなみに、3Wに装着する時、シャフトの先端はカット(チップカット)しません。
一般的にはFWにドライバー用シャフトを装着する場合、先端を0.5インチ前後カットするのが常識とされています。先端側の強度を上げるためと、インパクトゾーンでヘッドの挙動を安定させるためにです。しかしながら、超私的なことを言わせてもらうと、シャフトの先端を0.5インチカットして装着すると、微妙ではありますが振り心地とキックポイントが変ってしまうからです。ちなみに、先端を1インチカットしてFWに装着すると、同じシャフトでも「これって同じシャフトなの?」ってぐらい硬く感じますし、しなりのフィーリングもガラッと変ってきます。物理的にもチップカットすると、チップカットした分だけキックポイントは先端側に移動します。
ちなみに、ドライバーとFWでシャフトの重さを変える場合は、FW用はドライバーよりも5~10グラムぐらい重くすると、重量フローが整います。アナライズはFW用として使えるシャフトとしてW65とW60をラインアップしていますが、W65はドライバーに60g台のシャフトを装着している向け、W60はドライバーに50~60gのシャフトを装着している向けに設計しました。
FWは飛ばすクラブではありませんが、飛距離を求めるならばシャフト重量はドライバーと同じ。飛距離よりも安定感を求めるならばドライバーよりも5~10gほど重いシャフトを装着するのが目安です。シャフトを少し重くすると、重さでクラブの軌道が安定させやすくなるからです。
FWが苦手なゴルファーのクラブを観察すると、ドライバーよりもFWの方が軽いシャフトが装着されていることが少なからずあります。こうなってしまうと、たとえバランスを同じに整えても手元側の重量感が異なるため、ドライバーを打った直後にFWを手にすると、タイミングが取りづらくなるのです。
リシャフトと言うと、ついついドライバーに目が奪われがちですが、実は、FWもドライバーと同じぐらいシャフト選びが大事です。FWが今ひとつ上手く打てない人の場合、スイングに問題を抱えている場合が多いですが、シャフトに問題を抱えている人も少なからずいるのです~。
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