先週の国内男子ツアー「2018年 ダンロップフェニックストーナメント」は3日目を終えて8位につけていた市原弘大選手がが1イーグル7バーディ、1ボギーの「63」でプレーし、通算15アンダーで今季2勝目を飾りました。前回のブログで優勝候補筆頭に挙げていた堀川未来夢選手は1打差の14アンダーで単独2位フィニッシュ。最終、18番で痛恨のボギーを打ってしまいプレーオフに駒を進めることができませんでした。
優勝予想スコアは的中しましたが、勝負の決め手となったのが市原選手の9番のイーグル。バーディーすら取りづらいホールでイーグルを奪い、その後もバーディーを重ねて、最終日8アンダーのスコアは圧巻です。市原選手は決してロングヒッターではありません。フェニックスはロングヒッターが有利だと言われてますが、ものの見事にこの常識を打ち破っての優勝です。市原プロとは昨年のMMT9で一緒にプレーしましたが、ドライバーの飛距離は270~280ヤードぐらいだったと記憶しています。
さて、国内女子ツアーは後1試合、男子ツアーも残すところ2試合です。今年も残すところ1ヶ月少しとなり、2019年が足早に近づいてきました。スマホでスケジュール管理しているので手帳を購入することはありませんが、2019年に備えて購入したのが、
JGAが発行するゴルフ規則本(ルールブック)。
プレーヤーズ版のポケットサイズだけでなく、大きい方の完全版も購入。ポケットサイズの方はキャディバッグに入れたので、時間をみつけては完全版をパラパラとめくりながら変更点をチェックしています。これまでもルール改正は何度も行なわれてますが、今回のは改正ではなく大改正。これまでの常識がまったく通用しないぐらい変っているのに驚きつつ、欧米のゴルフ業界はゴルフに対する概念を大幅に変えようとしたい意図を窺い取ることができます。特に感じるのが具体的な「プレー時間の短縮」で、
例えば、、、、
・ボールを探す時間は3分以内(以前は5分以内)
・グリーン上、旗竿が立ったままでパットを打って入っても無罰(以前はペナルティ有)
・誰から打ってもOKなレディーゴー(以前は遠打優先)
・自分の打順がきたら40秒以内に打つ(以前は明確な時間指定無し)
これに加えて、新ローカルルールでは、、
・ホールごとの最大スコアを設定できる(スコア上限に達したらギブアップできる)
これもプレーファーストには非常に役立つルールで、ぜひとも頭に入れていただきたい新ルールです。ビギナーやラウンドになれていないゴルファーの場合、バンカーから出なかったり、アプローチで行ったり来たりというのは避けられません。こんな時もスコアの上限があればルールに則って次のホールにサクッと行けるのです。ローカルルールですが、超私的なことを言わせてもらうならばこれは多くのゴルフ場で採用してもらいたいルールです。ティショットのプレイング4よりも、
「ダブルパーで打ち止め」というルールを採用すれば、プレーの進行は劇的に良くなるからです。
それだけではありません。スコアの上限があったら方がビギナーにとっては嫌な経験を積むことを避けられます。バンカーで5打も6打も打ったり、グリーン上で5パットや6パットを打つことがなくなれば、それだけでもゴルフに対するマイナスイメージをかなり減らせるはずです。ゴルフでスコアの上限を定めないというのは、ボウリングに例えるならば、「すべてのピンを倒さないと次のフレームに行けない」というのと同じだからです。
最後に2019年のルール大改正には入ってませんが、プレー時間の短縮に絶大な効果があるのが、、、、
打順固定とグリーン上でのノーマークの推奨。
ボウリングは投げる順番が決まっています。ゴルフも打つ順番が決まっていれば、次のホールで打順の確認は必要なくなりますし、何よりも自分が何番目に打つのかが分っていれば、段取り良くプレーできます。
ノーマークの推奨に関しては、何が何でもマーク禁止という意味ではなく、プレーの支障がない時は「わざわざマークする必要はない」という意味。地面に食い込んだボールや、ボールに泥が付いている場合は、マークしてグリーンの修復や泥を取り除くはOK。それ以外の時に、必要以上にマークをしないので欲しいのです。すでに1年以上やってますが、打順固定とノーマークをやるだけで、9ホールでのプレー時間は確実に10分以上は短縮できます。
プレーのスピードアップというと、「クラブを何本か持って走れ」というのがこれまでの常識でしたが、走ったら息切れしてミスショットが増えることはあってもナイスショットは増えることはありません。走り回ってミスショットが増えたら、プレー時間を短縮するどころか、かえってプレー時間が増してしまいます。ですので、マーク金井はビギナーとプレーする時は、「絶対に走らないで下さい」といい、スタスタとテンポ良く歩きましょうと提言してます~。
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