マーク金井blog

2018年10月16日超私的な考察 1パット数を増やすには「どれぐらいカップをオーバー」すればいいのか!?

こちらの動画 昨日から配信しております

おしりセミナーの1回めです

よろしければご視聴ください


2018年の日本オープン横浜カントリークラブ)は、3日目を終えて単独トップに立った稲森佑貴が選手が最終日もスコアを3つ伸ばし、通算14アンダーでツアー初優勝をメジャー大会で飾りました。初優勝が「日本オープン」というのは、2009年の小田龍一選手以来で、9年ぶり8人目(1973年のツアー制施行後)です。ちなみに、4日間のスコア「270」は大会最少ストロークタイ記録だそうです。

稲森選手と言えば、「ドライバーが曲がらない」選手として定評があり、実際、フェアウェイキープ率は2015年から3年連続トップで、今季も1位に立っています。日本オープンでもそれは証明されており、最終日はフェアウェイキープ率がなんと、、、、、

 

100%!!!!!!!!!

 

 

フェアウェイキープ率が高い選手というのは、昔から「飛ばないけど曲がらない」というイメージがもたれがちですが、日本オープン見る限りでは飛ぶ方ではないけれど、決して飛ばない選手ではない感じがしました。その証拠と言ってはなんですが、距離が長くて難易度が高い13番でバーディーを奪っていますし、続く14番のパー5でも2オンしてバーディを奪っています。スイングを見ても、決して合わせるような打ち方ではなく、体を大きく使ってしっかり振り切っています。

 

 

今回、稲森選手が日本オープンのタイトルを手に入れた勝因はいくつか上げられると思いますが、本人がコメントしていたのが「強気のパッティング」。5月の日本プロ選手権では優勝争いに絡みながらパットの失敗が響き、3位。「パットをショートしてしまった。攻めきれなかった」と悔やんでいたそうで、今回の日本オープンでは、「チャンスが来たら絶対にショートしない」と強気のパットを心がけたそうです。安定のショットと強気のパットがかみ合い、ただ1人、4日間60台を出し続けて優勝を手に入れたのです。

 

 

さて、この強気のパッティング。

 

 

強く打つと傾斜の影響を受けないメリットがありますし、何よりも、弱気なパット(カップに届かない距離感)では、1パットの数を増やすことは絶対にできません。弱気なパットはオーバーし過ぎる心配がなく、強気に打った時よりも3パットしづらいことですが、それと引き換えに1パットになる確率が永遠に上がらないことです。

 

 では、どれぐらいオーバー目の距離感で打つと1パットの数を増やせるのか?

 

これには諸説色々あります。カップにぎりぎり届けばいいというのもあれば、50センチオーバーするというのがいいというのもあれば、ファーストパットの距離の1割オーバーすればいいというのもあります。そして、先日、パッティングのセミナーを受けた時、
ヨネックスのアドバイザーであり、医学博士の清永明教授によると、、、

 

カップインのためのカップオーバーボールの到達ゾーンというのは、、、

 

165~225cm!!!!!

 

どんな距離のパットであっても2m前後オーバーするぐらい打ってもボールはカップ内に転がっていれば、カップインするそうです。2m25cm以上強く打てば、その強さでボールはカップからはみ出る(飛び出す)そうですが、オーバーの範囲が2m25cm以内に収まっているならば、物理的にボールはカップインするとのことです。

 

これには正直驚かされましたが、確かに、プロのパッティングを見ていると、パットが上手い選手ほど、ロングパットもショートパットもかなり強気の距離感で打っています。例えば、1mのパットでも1m以上オーバーする感じで打つ選手は多いです、カップインインする時は必ずカップの向こう側の土手でボールが当たっています。

 

そして、ロングにパットに関して言うと、ツアープロの場合、パットの得意な選手ほどショートのミスが少なく、パットを苦手にしている選手ほどショートのミスが多いそうです。実際にツアープロがロングパットを外した時のデータを取ると、明らかにパットが苦手な選手ほど、ショートする確率と頻度が高いそうです。

 

 

ロングパットになればなるほど、1パットで入れたい気持ちと、同時に打ち過ぎてオーバーしたくないという気持ちが生じます。そして、パットが苦手な選手ほど、心のどこかで打ち過ぎてオーバーしたくない気持ちの方が強くなり、それがショートする確率の高さにつながっているのでしょう。

 

稲森選手は強気のパットで日本オープンを制しましたが、強気の距離感というのはプロだけでなくアマチュアにも必要不可欠です。2mというのはちょっとオーバーな感じがしますが、どんな距離でも1.5mオーバーするくらいの強気の距離感。ロングパットでもショートパットでもこれぐらいオーバーする距離感が当たり前になってくれば、パットの数を確実に減らせるのです。

 

もちろん、強気の距離感で打つのは「言うは易く行うは難し」。まさにパットというのは心の格闘技なのです~。

 

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カテゴリー パター、パター練習法, 超私的な考察

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