マーク金井のYouTube試打
打たずにいられない
最新動画はタイトリストTS3ドライバーです
ぜひご覧下さい
新潟県の越後湯沢と言えばスキー場がたくさんあるエリアですが、ゴルフ場もあります。今日は、スノボでお世話になっているガーラ湯沢のコンペでゴールド越後湯沢でプレー。
朝イチの新幹線に乗り、このブログがアップされる頃には5番ホールあたりをプレーしているかと思います。
東京から越後湯沢までは新幹線で移動しますが、新幹線とお供と言えばゴルフ雑誌。今週発売の週刊ゴルフダイジェストと週刊パーゴルフをバッグに入れて電車に乗り、セブンイレブンのドーナツを食べながら読むのがルーティンになっています。発売日の火曜日に目次にサクッと目を通したのですが、まず目についたのがこの特集、、、、。
アマチュアも使えてメジャーでもできるクラブ作り
国産ドライバー 平成最後の大革命
(週刊ゴルフダイジェスト10月16日号より引用)
なんともすごいタイトルが付いてます。大革命って言葉に驚かされましたが、内容は日米ドライバーの比較と、最近の日本製ドライバーの共通点について書かれてました。詳しくは記事を読んでいただきたいと思いますが、今どきのドライバーを見ていて感じるのが、
ゴルフクラブ、特にドライバーの同質化がますます進んでいる!!!!
ことです。週刊ゴルフダイジェストでは世界基準のドライバー3つの条件として、
・カーボンクラウン
・調整機能(カチャカチャ式)
・USPGAで活躍しているプロがいる
ことを上げていますが、加えて、最近のドライバーに共通しているのは、、、
ヘッドシェイプがほぼ同じ(重心を深くしたい形状)
シャローバック形状(重心を低くしたい形状)
このタイプのドライバーが本当に増えています。かつてはアスリート向けのドライバーはヘッド後方が高くなっているハイバック形状になっているモデルもありましたが、今ではほとんど姿を消しています。米国メーカーのドライバーはもとより、国内のブリヂストンの新製品にしても、スリクソンの新製品にしても、そして、月曜日に発表されたホンマの新製品にしてもシャローバック。ホンマに関してはTW747 455の方が少しシャローバックの度合いが少ないですが、これは今どきのドライバーの中では珍しいです。
さて、この同質化。
物理的なメリットを考えると避けられないと思います。何故かと言うと多くのメーカーが求めるドライバーの性能は、、、
ミスに対するやさしさを実現するため、、、
ヘッドの左右方向の慣性モーメントを増大
深い重心位置
スピンを減らして飛距離性能を向上させるため、、、
低い重心位置
これらを高次元で達成しようとすれば、おのずとヘッド形状は決まってくるからです。ちなみに、ヘッドのシェイプ(輪郭)に関しては、売れているクラブのデザインから逸脱しない傾向があります。これについては、プロや上級者が好む形状というのには共通点があるからでしょう。
今どきのクラブはツアープロが使うモデルでも、投影面積が大きくて慣性モーメントを大きくし、低い重心位置で低スピン弾道が打てるという共通点があります。重心の深さについてはモデルによって異なり、多くのメーカーは重心が浅めのタイプと重心が深めのタイプの2種類をラインアップしています。
物理的には、今どきのドライバーは20年前よりもかなり進化しているのはまぎれもない事実です。その証拠にツアープロの飛距離は劇的に伸び、そしてフェアウェイキープ率が上がっています。しかしながら、人間光学的に言うと、ゴルフの経験が少ない人、スライスに悩んで人にとっては、必ずしもメリットばかりではありません。少なからずデメリットもあります。どこがデメリットかというと、、、
ヘッドの大型化で慣性モーメントの数値を上げていくと、ネック軸周りのモーメントが大きくなり、シャフトを軸にしてヘッドが回転しづらくなります。その結果、インパクトでフェースが開きやすい人、振り遅れてしまいやすい人にとってはフェースの向きをコントロールしづらくなります。加えて、慣性モーメントを大きくしていくと重心距離が長くなりやすく、重心距離が長くなるほど、ゴルフクラブの扱いになれていない人の場合、フェースの芯で捕らえるのが難しくなるのです。
インターネットのみんなのゴルフダイジェストの記事に、重心距離がゼロのアイアンが紹介されていました。これはゴルフ経験がない大学生向けに作られた試作クラブですが、多くの大学生は重心距離がゼロのアイアンの方が打ちやすく、そしてミスが少ないという結果が出ています。この重心距離がゼロのアイアンというのは、今どきのやさしいドライバーとは正反対な構造で、ネック軸周りのモーメントが非常に小さくなっています。
アナライズではすでに重心距離がほぼゼロのドライバー、「バンパードライバー」を作ってますが、これも今どきのドライバーとはまったく正反対な構造。大型ヘッドですが、重心距離がほぼゼロなので、今どきのドライバーに比べると慣性モーメントは大きくありません。しかしながら、ネック軸周りのモーメントが非常に小さいので振り遅れづらいメリットがあり、かつシャフト軸線と芯までの距離が非常に短いので初心者には芯で当てやすいメリットがあるのです。
今どきのドライバーは物理的に非常にやさしく、飛距離性能が高くなっていますが、それと引き換えに、初心者には扱いづらい(芯に当てづらい)構造になっている。これが、今どきのドライバーが抱えているジレンマなんです~。
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