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来週月曜日やります!話題はもちろん全米オープンでしょ!!!
梅雨の合間をぬって昨日は薄暮プレーに行ってきました。3時30分にクラブハウスに到着し、着替えをすませて3時50分にスタート。担ぎセルフのツーサムでホールアウトしたのが5時10分過ぎ。デジカメでスイングを自撮りしながら、素振りと実際のスイングのギャップがどこにあるのかチェックしてきした。
ゴルフは自然との闘いと言われてますが、本当のところは自分との闘い。自分が景色にいかに翻弄されているのかが、コースに出ると嫌と言うほど思い知らされます(笑)
さて、今週はメジャー第2戦「全米オープン」が開催されます。舞台となるのはニューヨーク州のシネコック・ヒルズGC。2004年以来、5度目の開催となり、前回は南アフリカのレティーフ・グーセンが優勝。日本勢では今回解説を務める丸山茂樹選手が4位に食い込んでいます。
全米オープンは4つのメジャー大会の中でも最もコースコンディションが厳しく、ラフが深い。我慢大会のようなプレーがしいられます。それでいて、今回は7440ヤードでパー70とかなりタフなセッティング。前回大会の優勝スコアは4アンダーだったので、今回も恐らく、優勝スコアは3~6アンダーぐらいではないかと予想されます。
では、誰が優勝争いに食い込むのか?
米国PGAの公式サイトでのパワーランキング(優勝候補リスト)は、
1.ジョン・ラーム
2.ダスティン・ジョンソン
3.リッキー・ファウラー
4.ジェイソン・デイ
5.ジャスティン・トーマス
6.ジャスティン・ローズ
7.ローリー・マキロイ
8.フィル・ミケルソン
9.ブルックス・ケプカ
10.パトリック・リード
11.松山 英樹
12.ウェブ・シンプソン
13.ヘンリック・ステンソン
14.ブライソン・デシャンボー
15.トミー・フリートウッド
16.ルイ・ウーストハイゼン
17.マット・クーチャー
18.ジミー・ウォーカー
19.マーク・リーシュマン
20.ジョーダン・スピース
となっています。ほぼほぼ現在の世界ランク順位と、全米オープンのパワーランクの順位は同じですが、トップ5を見るといずれもロングヒッター。かつてと違って、最近の全米オープンはラフが深いもののフェアウェイが広くなり、かつ距離が長い。飛ばないことには話にならないことが、このパワーランクでも証明されています。
そして、このパワーランクを見て感じるのがスイングの傾向です。パワーランク3位までの選手に共通しているのが、
シャットフェースのトップ!!!!!
シャットフェースとはトップの位置でフェースが真上(空)を向いた状態のことで、フェスが閉じた状態になっていることからシャット(閉じた)フェースと言います。
かつてはシャットフェースは「引っかかる」とか「チーピンが出やすい」ということから、良くない形と評価されていました。しかしながら、今どきの世界の一流所はシャットフェースのトップを作っている選手が増えてきたのです。もちろん、スクエアフェース(トップでフェースが斜め45度の状態)の選手も多いですが、トップでフェースが開いた状態、いわゆるオープンフェースの選手はまずいません。
では、シャットフェースにはどんなメリットがあるのか?
トップでフェースを閉じていると言うことは、ダウンスイング、そしてインパクトでもフェースが開きづらくなります。今どきの大型ヘッドドライバーは重心距離が40ミリ以上と長いですが、シャットフェースだと重心距離が長くてもインパクトでフェースが開きづらくなり、右へのミスを減らせます。加えて、フェースをシャットに使うと、ハンドファーストの状態でインパクトを迎えやすくなるのです。ジョン・ラームとダスティン・ジョンソンはドライバーでもかなりハンドファーストな状態でインパクトを迎えてますが、これでもフェースがスクエアに戻るのは、フェースをシャットに使ってからなせる技なのです。
超私的なことを言わせてもらえば、ダスティン・ジョンソンはツアー屈指の飛距離にもかかわらず「飛んで曲がらない」のは、シャットフェースのトップを作っていることが少なからず影響していると思います。フェースをシャットに使うことで、テークバック、そしてダウンスイングでフェースが開く度合いが軽減され、それが大型ヘッドの挙動を上手くコントロールしていることにつながっているのです。ちなみに、ジョンソンはフェースをシャットに使いながらも持ち球はフェード。ドローではなくフェードでしっかり飛距離を稼ぎ、そしてフェアウェイキープ率も上げているのです。
ゴルフは重心距離をいかにコントロールするかが鍵を握っています。
ジョンソンに限らず、今どきの大型ヘッドはシャットフェースのトップを作った方が、上手く使いこなせますし、飛んで曲がらないショットが打ちやすくなるのです~。
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