先週の国内男子ツアー「日本ツアー選手権 森ビル杯」はプロ18年目の市原弘大選手が、最終日にスコアを伸して逆転優勝。最終日、最終ホールはセカンドをグリーンオーバーしながらも、奥からのアプローチがチップイン。このバーディーが決め手となり、1打差でツアー初優勝を遂げました。
テレビでチップインのシーンを観てましたが、打ってグリーンに着弾した直後、入りそうな感じでボールが転がり、その予感通りにボールはカップにスルッと吸い込まれました。対して、2位に終わった時松隆光選手のパーパットは打った瞬間、外れそうな感じでボールが転がり、その予感通りにボールはカップの縁(ふち)をすり抜けました。恐らく、この2つの予感については、多くのギャラリー、多くのテレビ視聴者も感じたのではないでしょうか、、、、
市原プロとは少しご縁があります。30年前、生まれて初めて会員権を購入したのが千葉国際CC。当時、よく一緒にプレーしたのが市原邦夫さん。市原さんには息子さんがおられ、その息子さんこそが市原弘大プロだったのです。そんなご縁もあって、昨年の夏は世界最小プロトーナメントMMT9に市原プロも出場。30年の時を経て、市原プロと一緒にプレーしました。市原プロは初出場にもかかわらず1アンダーで見事に優勝。プロはクラブの本数が4本以内です。こんな少ない本数で試合した経験がないにも関わらず、初めてのプレーするコースにも関わらず、事もけなげにアンダーパーです。今でもはっきり覚えてますが、グリーン周りのアプローチの距離感は絶妙でした。
MMT9ではクラブの本数制限があり、前述したようにプロは4本以内、アマチュアは7本以内です。加えて、担ぎセルフで目土袋の携行が義務付けられてます。ゴルフは仰々しくなくてもプレーできること、そしてクラブを減らした方がゴルフが上手くなる、楽しくなると考えているからです。
では、本当にクラブを減らしてプレーたらゴルフは上手くなるのか?
今月発売のチョイス227号でも「クラブの本数を減らす」ことが特集されてますが、クラブを減らすことはメリットがたくさんあります。特に100を切れない人、90を切れない人に関して言えば、メリットだらけと言っても過言ではありません。明日からと言わず、今日からでもキャディバッグの中のクラブの本数を減らすことをお勧めしたいです。チョイスでも提唱してますがクラブの本数は7本前後がgoodです。
では、どんなクラブを抜けばいいのか?
例えば、バンカーショットが苦手ならばサンドウエッジ(SW)を抜きましょう。SWが無ければ必然的にバンカーを避けたプレーになりますし、ボールを上げなくてはいけない場所に打たなくなります。転がしで寄せられる所を狙うようになってくるので、これだけでもスコアの浪費を減らせます。ドライバーが大の苦手ならばドライバーを抜くのも大いにアリです。
他では3Wやロングアイアン、ミドルアイアンも必要ないです。これらのクラブは飛距離が出る半面、ナイスショットとミスショットの差が激しいからです。ナイスショットとミスショットの差が激しいクラブを使わなくなれば、それだけでもスコアの浪費を防げるのです。
ちなみにマーク金井が薄暮でプレーしている時は、、、
・ドライバー
・UT(20度前後)
・7番アイアン
・9番アイアン
・PW
・SW(ロフト54度)
SWを入れてますが、これは主にアプローチで使っているクラブ。バンカーショットではLW(ロフト58度)を使っているので、7本プレーの時は極力バンカーを避けてプレーしています。
クラブの本数を減らすと、1本のクラブでかなりの距離を打ち分けることになります。例えば、マーク金井の場合、7番で打つ距離は、、、、
100~160ヤード!!!!
1本のクラブで60ヤードというと「すごいことをやっている」と思うかも知れませんが、そんなことはありません。例えば、アプローチでもっとも多用している54度(SW)だと、
5~85ヤード!!!!
1本のクラブで80ヤードの距離を打ち分けてます。SWに比べれば7番アイアンの距離の打ち分けは大したことはありません(笑)。
ゴルフは距離と方向をコントールすることに醍醐味があり、距離と方向を上手くコントロールできるほどスコアも良くなるのです。クラブの本数を減らしてプレーすると、このゴルフの本質を嫌って言うほど味わえるのです。
クラブの本数を減らすともうひとつメリットがあります。
小さなキャディバッグで事足りるので移動が楽になります。電車移動も楽ですし、プレーする時は担ぎセルフでサクッと回れます。ゴルフ場にもメリットがあり、クラブの本数が減るほどに「プレー時間が短縮」されるのです。
これから夏本番。まずは早朝や薄暮プレーでクラブの本数を減らしてプレーしてみることをお勧めしたいです。そして、ゴルフ場にもお願いがあります。クラブの本数を減らして来場されるお客さまにはプレー代金の割引、もしくはドリンクや食事のサービスを提供していだけると嬉しいです。
ここのところ、グリーン周りになるとアプローチ専用のバッグを使ってプレーしているアマチュアが増えてきてますが、7本プレーならばそんな2度手間は必要ありません。7本以内ならばすべて担いでプレーできちゃいます。フラットなコースならば乗用カートも必要ないので、省エネにも貢献できます~。
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